玉川徹氏 首相の特措法改正方針に「スピードが大事…そもそもこういう時のために…」

[ 2020年3月5日 12:28 ]

テレビ朝日の社屋
Photo By スポニチ

 テレビ朝日の玉川徹氏が5日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。安倍晋三首相が4日に野党5党首と国会内で個別に会談し、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた新型インフルエンザ等対策特別措置法改正への協力を要請したことに言及した。

 立憲民主党の枝野幸男代表は、現行法をあすにでも適用すれば、その方が迅速に対応できるとしている。現行法で適用可能とする根拠について、同党の福山哲郎幹事長は4日の参院予算委員会で「2月18日に厚労省は(医療体制を整備する)実施要項を改定している新型インフルエンザというのに全部『等』を付加してる」と述べている。一方、加藤勝信厚労相は「予算事業として新型コロナウイルスにも活用できるように(『等』を付加して)直したもの。特別措置法における『新感染症』に位置づけることとは異なる」と説明している。番組では、首相が改正にこだわる理由について、識者は「“後手後手”批判を払拭するため総理主導で進んでいるとアピールしている」と話している、と伝えた。

 玉川氏は、この問題を取材したと言い「あくまで今回の新型コロナウイルスは、特措法に関して適用にならないから、適用できないんだというのが官僚の説明だそうです」と説明。その上で「スピードが大事なわけです。改正しますと、それで国会でもんで改正通しますってことは来週の半ばくらいになっちゃうわけですね。そうするとせっかく安倍総理が2週間休みにするって言った2週間のほとんどを使っちゃうことになる。何のために学校閉めたのかって言ったら、今やらないと、この1、2週間が大事だからやらないとって言ってるんで、とにかく早い対応が今、スピードが大事なんですね」と指摘した。

 そして、「スピードが大事だって言えば、今使える法律があるんだったら使いましょうっていうのがいいわけで、そもそも法律を作っているのはこういう時のためにわざわざ法律を作っているわけですから」と力説。「今改正しようって言ってるのも、ようするにコロナにも使えますっていうふうなところを入れるためだけの改正ですからね、基本的に」とし、「だったらそんなことする必要はないんじゃないのかと。ただテレビを見ている人からすると、“だって法律が変えないと使えないんでしょ”というふうに思っている人いっぱいいると思うんですが」と話した。

 また、「岡田先生(白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授)が従前から、1カ月くらい前から(現行法を)適用すべきだとおしゃっているけど、いまだに適用していない。理由は分からないけど適用しなかったと。だけど本当は適用できるのに適用しなかったってことになると、何でやらなかったんだって話になる。何でわざわざ遅らせたんだと。その理屈として新しい法律じゃないと適用できないから、ここまで適用できなかったんですっていう話だったらすっと通るわけですね。だからそのためにわざわざ改正しようとしてるんじゃないかっていうふうな見方があります」と私見を述べ、「もしかそうじゃないんだったら国会でそれを明らかにしていただきたい。これは総理じゃないかな、厚労省かな、厚労相ですね」とした。

続きを表示

2020年3月5日のニュース