大阪ライブハウス 出演アーティストが悲痛な心境「悲しい辛い記憶になって欲しくない」

[ 2020年3月5日 07:54 ]

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、4日に新たに感染が確認された3人が大阪市北区のライブハウス「Soap opera classics-Umeda-(ソープオペラクラシックスウメダ)」でのライブに参加していたことが公表されたことを受け、出演アーティストが自身のSNSで心境をつづった。

 3人は2月19日と23日のライブに関係者や客として参加したとされている。

 23日に同所でワンマンライブを行っていたシンガーソングライターのchako*はニュースを受け、4日未明にブログを更新。「ニュースを見られて沢山の方からご心配の連絡をいただきました。ありがとうございます。現状のご報告をさせていただきます」としたうえで「今日よりニュースになっていたSOCでのコロナウイルス感染についてですが、私の方は2/23のSOCワンマンライブから一度も体調を崩さず熱も無く過ごしております」と報告。「今日の夜22時頃に保健所の方から連絡があり知りました」とし「そこから色々な方々へ連絡に追われてSNSでのご報告が遅くなり申し訳ありません」と経緯を明かし、報告が遅れたことを謝罪した。

 さらに「私はただただ、お越しいただいていたお客様に感染が拡がっていないことを祈ることしかできません…」とつづり、「心から楽しんで欲しい、元気になってほしいと思って開催したライブ。悲しい辛い記憶になって欲しくないです。音楽が悪者になっていくことが辛くて仕方ありません。でもそんなことを言ってはいけない立場になってしまった」と悲痛な思いを吐露。「ご来場いただいていたお客様、もし万が一、体調不良が出ましたら保健所にご連絡下さい。皆様のご無事を心よりお祈りしています」と呼びかけた。

 ライブハウス側も報道を受け、コメントを発表。「2月19日は関係者として2名が参加。2月23日は関係者として2名、お客様として1名が参加したということです」と説明。参加者への相談センターへの相談呼びかけ、「皆様方にはご心配をお掛け致しますが、今後も保健所の指導のもとに対応してまいりますのでどうぞ宜しくお願い致します。現在、保健所の指示のもと店内の清掃・消毒を済ませております」としている。なお、同所では政府からの開催自粛要請を受け、感染拡大の収束に向けた判断として、2月19日から3月15日までのイベントを延期・中止をしている。

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2020年3月5日のニュース