カン・ハンナ 短歌集「まだまだです」ヒット祈願「謙そんする日本語が好き」

[ 2019年12月19日 19:50 ]

東京都目黒区の大円寺で初の短歌集「まだまだです」のヒットを祈願したカン・ハンナ
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 韓国出身のタレント、カン・ハンナ(38)が19日、東京都目黒区の大円寺で初の短歌集「まだまだです」のヒットを祈願した。

 10日に角川書店から発売された1冊で、カンが詠った短歌を約350首収録している。来日後に万葉集を知って短歌にハマったカンは、NHK・Eテレ「短歌de胸キュン」、NHK「NHK短歌」の番組にも出演。16年に角川短歌賞で佳作を受賞するなど、異色の海外出身の歌人として活躍している。

 タイトルの「まだまだです」は「短歌の長い歴史の中に入ったばかりのまだまだの自分」などの意味を込めた。「謙そんする日本語が好き。マネジャーさんが“過去の栄光です”と言ってて、それに深い意味を感じました」と明かした。

 短歌を詠むようになり、日本語も上達した。「最初は“食べる”しか分からなかった。食べるを意味する日本語には、ほおばる、すするとか感情とつながる言葉がたくさんある。知らない言葉は調べて。短歌を書いたり読んだりして日本語の奥深さを知って、それをきっかけに日本語も上達しました」と振り返った。

 短歌を詠うことで自分を見つめ直すきっかけになった。「短歌は主語が自分。自分自身のことを分からないと書けないんですね。自分はどうしたいのか、何を願っているのか、自分を見つめなおすと一首ができる。過去の自分も歌になる。自分はこういう人間だったんだと分かった」という。今やライフワークとなった短歌。「1500年の歴史がある短歌をもっと盛り上げていきたい。一生続けていきたいです」と語った。

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