宝塚花組トップ・明日海りお「幸せな宝塚人生を終えた」 “羽根”下ろし最後は涙も…

[ 2019年11月24日 19:34 ]

サヨナラパレードに登場した明日海りお
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 宝塚歌劇団花組トップスター、明日海(あすみ)りおのサヨナラ公演「A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム!」が24日、東京宝塚劇場で千秋楽を迎えた。

 2003年に入団。宝塚100周年の14年に花組トップスターに就任、新世紀の宝塚をけん引してきた“トップ・オブ・トップ”明日海が17年にわたる宝塚人生に別れを告げた。サヨナラショーは、トップ時代の楽曲を歌い上げ、表情は幸せに満ちあふれていた。

 最後は宝塚の正装、緑のはかまで大階段を下りた。「今年3月に卒業することを発表し、こんなに(宝塚生活が)素敵なのにどうして辞めることにしたんだろう。一生男役をやっていればよかった。男役として生きることにすべてを捧げ、身も心もそいでそいで消えてなくなるかと思いましたが、すべてをやり遂げた今、皆さんに受けた愛が大きく身も心もふくよかに立っております」と明日海らしいあいさつに、会場はあたたかい笑いに包まれた。「花組男役トップスター明日海りお、本日をもって任務を終えます」とあいさつを締めくくった。

 恒例の同期からの花束は、元月組娘役、羽桜しずくから受けた。

 生まれ変わっても宝塚に入りたいと思うほどの宝塚ファン。終演後の会見では「幸せな宝塚人生を終えたと思います」と素直な気持ちと感謝の思いを述べた。終始笑顔だったが羽根を下ろした時に「ああ、もう背負うことはないんだなと思った、重いんですが寂しかった。安心したという気持ちになった」と涙ぐんだ。

 結婚の予定について聞かれると「まったくありません。明日の予定もありません」と笑顔で話した。

 千秋楽は香港、台湾を含め189カ所でライブ中継が行われ、過去最大となった。

 サヨナラパレードは、のべ1万人が詰めかけ別れを惜しんだ。

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