沢尻容疑者“薬物疑惑象徴の地”スペインとの決別望んでいた?逮捕1カ月前「事務所畳もうと思っている」

[ 2019年11月24日 08:05 ]

スペインの個人事務所を畳むことを望んでいた沢尻エリカ容疑者
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 【エリカ 転落の真相 8】合成麻薬MDMAの所持容疑で逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者(33)が約1カ月前、周囲に「スペインの事務所を畳もうと思っている」と打ち明けていたことが23日、分かった。

 スペインといえば、イビサ島でのらんちき騒ぎがたびたび報じられるなど、自身の違法薬物疑惑を象徴する場所。沢尻容疑者はそのスペインで個人事務所を設立したが、翌11年に現在の事務所と契約したことで「個人事務所はほとんど機能を果たしていない」(関係者)という。

 そんな名ばかりの事務所を閉じようとする目的は何か。沢尻容疑者をよく知る友人は「薬物との関わりを断とうと決めていたんだと思う」と代弁する。「念願のNHK大河ドラマが決まったことが背景にあると思う」とも指摘した。

 その一方で今回の事件を起こしており、矛盾が生じている。転落の真相の鍵を握っているのは、8年間交際しているデザイナーの男性だ。沢尻容疑者はMDMAについて「彼氏から預かったもの」と説明している。

 沢尻容疑者の違法薬物歴は「10年以上」で、その大半を恋人と過ごしてきた。スペインにもよく一緒に訪れた。夏前に破局したが、最近になって復縁したばかり。2人をよく知る関係者は「結局、彼氏といるとやめられなかったのでは」と嘆く。「若いうちに経験すると脳が破壊され、やめたい意思があっても逃げられなくなる」(専門家)のが違法薬物の怖さだ。

 スポニチ本紙の取材では、沢尻容疑者の母リラさんは23日までに捜査員の事情聴取を受けた。同居していた娘が16日に連行された時は取り乱したが、聴取には落ち着いて対応。娘の生活の様子などを話す中で、恋人のデザイナー男性について「娘の女優としてのキャリアに全く必要のない人物」と説明した。

 一時は3人で暮らし、家族同然とも言える関係だった。しかし、リラさんが一番心配していたのは、その恋人をはじめ“夜の世界”の仲間である「夜友(よるとも)」と娘の関係。「2人が夜な夜な一緒にクラブに出掛けていく」。リラさんも仕事関係者も同じ認識を持っていた。

 沢尻容疑者は夏前、そんなリラさんとのプランを一番信頼している芸能関係者に明かしていた。「母のためにも家を建てたいと思っています」。自ら起こした事件で無残にも散ることとなった。

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