“叔父上”栗原英雄「なつぞら」で舞台役者に「果たして調略は!?」草刈正雄との“真田丸兄弟共演”期待

[ 2019年5月22日 08:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」第45話。「桜の園」を演じる劇団「赤い星座」の蘭子(鈴木杏樹)と登志夫(栗原英雄)(C)NHK
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 俳優の栗原英雄(53)がNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)にレギュラー出演することが22日、分かった。この日放送の第45回で初登場。劇団所属の舞台役者・虻田登志夫を演じる。栗原は2016年の大河ドラマ「真田丸」で、草刈正雄(66)が熱演した戦国武将・真田昌幸の弟・真田信尹(のぶただ)をクールに好演。ヒロイン・なつの“師匠”泰樹役の草刈との共演があるか、期待される。

 女優の広瀬すず(20)がヒロインを務める節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が03年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 第45回は、なつの兄・咲太郎(岡田将生)の現状が明らかに。新劇の裏方を手伝っていると語るシーンで、新劇ブームの中から生まれた劇団「赤い星座」が登場。看板女優・亀山蘭子(鈴木杏樹)と中核俳優・虻田登志夫(栗原)がチェーホフの「桜の園」を演じる姿が短時間ながら挿入された。

 09年に25年間在籍した劇団四季を退団した栗原の朝ドラ出演は「主人公たちに調略を試みる新世紀キネマ社長・工藤隆一郎を演じました」と振り返る17年後期「わろてんか」に続き、2回目。100作目「なつぞら」出演を「大変うれしく思っております」と喜んだ。

 劇団「赤い星座」の俳優という役柄には「長く舞台で生きてきた私にとって、いろいろ感じ入るシーンがありましたし、舞台役者の役に私をキャスティングしてくださったプロデューサー、監督にリスペクトとエスプリを感じました」と感謝。「劇団の主演女優・蘭子役の鈴木杏樹さんとの絡み、当時の新劇の一片が垣間見られるシーンがどう本編と交差していくのか…果たして調略はあるのか!?など、お楽しみください」と“真田丸ワード”の「調略」を用い、アピールした。6月中旬から本格的に登場する。

 「真田丸」は第8話の副題が「調略」。父・昌幸(草刈)から命じられ、上杉家の家臣・春日信達(前川泰之)を調略することになった主人公・真田信繁(堺雅人)は“叔父上”信尹(栗原)から“調略のイロハ”を学んだ。

 「なつぞら」第15話(4月17日)は牛乳の卸し方をめぐり、泰樹がなつに対して「組合はおまえを使って、わしを調略するつもりか」。インターネット上は「真田丸」彷彿のセリフに大盛り上がりとなった。

 「真田丸」の主要キャストから「なつぞら」に起用されたのは草刈、高畑淳子(64)中原丈雄(67)中川大志(20)小林隆(59)近藤芳正(57)小手伸也(47)に続き、8人目。栗原は「『真田丸』でご一緒した丸組の皆さまとのご縁に感謝しております」。「なつぞら」第40回(5月16日)は草刈&中原(遭難したなつを救った阿川弥市郎役)が同一シーン共演。中原は「真田丸」で昌幸の側近として真田家をまとめ上げた高梨内記を演じたとあり、SNS上で反響を呼んだ。今度は草刈&栗原の“真田丸兄弟共演”も期待される。

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