テレ朝社長「アメトーーク!」西成地区問題で改めて陳謝 再発防止で「勉強会を開催」

[ 2019年4月23日 14:21 ]

テレビ朝日の社屋
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 テレビ朝日の角南源五社長(62)が23日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、同局に人気バラエティー「アメトーーク!」で大阪府立西成高校と西成地区について差別的な表現があったとして公式サイトで謝罪した問題で改めて陳謝した。

 問題の放送は2月14日の「高校中退芸人」で紹介したもので、大阪府立西成高校と西成地区について事実と異なる内容や差別的な表現があったという。

 角南社長は今回の放送により「西成高校と西成地区が問題のある高校や地域であるという誤った印象を与えてしまった」とし、「在学中の生徒、保護者、卒業生、学校関係者、西成地区の住人の皆さまに多大にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と改めて謝罪した。

 「今後は番組制作においてより丁寧な作業を心がけていきたい」とし、「社内で早急に当該番組が所属する制作部署のすべてのプロデューサーなど制作スタッフを集めて、2度と同じようなことを起こさないために勉強会を開催する予定」といった社内研修など再発防止策も講じており、今後は「差別、人権に関する啓発、注意喚起を進めていきたい」とした。

 番組の公式サイトに掲載された謝罪文によると、西成高校に関して「窓がガラス素材でない理由は割る人が多いから」などと紹介したが「事実と異なっていた」という。また西成地区を「行かない方がいい地域」とした差別的な表現があった。その上で「西成高校と西成地区が問題のある学校や地域であるとの印象を与えていた」として、生徒や保護者、住民らに「多大なるご迷惑とご不快の念をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 3月に西成高校と大阪府教育委員会、部落解放大阪府民共闘会議からそれぞれ抗議文が届き、府教委には電話で謝罪。他は同局関係者が直接訪問して謝罪を済ませているという。

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2019年4月23日のニュース