岡村孝子 急性白血病で長期療養へ「またお会いできる日を信じて…」

[ 2019年4月23日 05:30 ]

急性白血病を公表した岡村孝子
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 「待つわ」「夢をあきらめないで」などのヒットで知られるシンガー・ソングライターの岡村孝子(57)が22日、急性白血病と診断されたことを公表した。今月17日に診断を受け18日から入院している。数カ月での復帰を目指し長期療養に入るという。自身のインスタグラムで「また、皆さんとお会いできる日を信じて頑張ります」とつづった直筆のメッセージを公開した。

 所属事務所によると岡村は今年に入り「疲れやすい」などの症状を訴えていた。生活に支障はなく、仕事も昨年までと変わらずこなしていたが、今月に入り倦怠(けんたい)感や動悸(どうき)がひどくなった。

 6年ぶりとなるアルバム「fierte」の発売を来月22日に控えていたことから、スタッフが健康チェックを勧め、17日に受診。急性白血病と診断され翌18日にそのまま入院した。医師からは「数カ月以上にわたり、治療の段階を踏んでいくことができれば、必ずや通常の生活に戻れます」と説明を受けたという。

 治療のため、6~7月に予定していたツアー4公演を中止。新アルバムは予定通り発売するがプロモーション活動は全てキャンセルした。不定期のラジオ番組「岡村孝子 あの頃ミュージック」は平松愛理(55)が代役を務める。

 担当者によると「岡村は“何よりもファンと皆さまに申し訳ない”と繰り返していた」といい「自分の言葉で思いをお伝えしたい」と希望し、直筆文を公開した。「私自身とても残念ですが、少し休養をさせていただいて、今は治療に専念したいと思います」と復帰へ意欲をつづり「どうか応援していてください」と呼びかけた。

 岡村は1982年にデュオ「あみん」でデビュー後ソロ転向。97年にプロ野球・巨人の石井浩郎選手(54、現参院議員)と結婚し一時活動休止後、00年から音楽活動再開。03年の離婚後は長女をシングルマザーとして育てていた。

 長女が昨年成人式を迎え大学卒業も近くなり「長年軸足を置いた育児も一段落し、より音楽と向き合っていくと意気込んでいたところだった」と関係者。今年2月には競泳の池江璃花子(18)が白血病を告白。またも同じ病が輝く女性を襲ったことになる。所属事務所は「現代において不治の病ではない。必ず元気な姿で戻ってくるので、見守っていただきたい」とした。

 ○…岡村は故郷の愛知県で6月2日に行われる「第70回全国植樹祭」の記念式典に出席予定だったが、同県はこの日、出演見送りを発表。岡村は「あいち音楽大使」として植樹祭のイメージソングを制作していた。先週、岡村の事務所から同県に「出席は難しい」と連絡があったという。撮影済みの映像を流すことなどを検討する。

 ◆岡村 孝子(おかむら・たかこ)1962年(昭37)1月29日生まれ、愛知県岡崎市出身の57歳。82年に「あみん」を結成し、岡村作詞作曲の「待つわ」でデビュー。85年にソロデビューし「夢をあきらめないで」などのヒット曲を生んだ。5月に6年ぶりのオリジナルアルバム「fierte」を発売。血液型O。

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