林家染丸 師匠・とみさんの五十回忌追善興行「何らかの形で出る」

[ 2019年2月14日 14:14 ]

「林家とみ五十回忌追善 寄席囃子ウィーク」の発表会見に登場した(前列左から)はやしや美紀、入谷和女(中列左から)林家うさぎ、笑福亭仁智、林家染丸、林家染二(後列左から)林家染左、林家笑丸、林家愛染
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 落語家の四代目林家染丸(69)が14日、大阪・天満の「天満天神繁昌亭」で開かれた「林家とみ五十回忌追善 寄席囃子ウィーク」(4月1〜7日)の発表会見に出席。元気な姿を見せた。

 染丸は2009年から3度に渡って脳梗塞を発症し、闘病、復帰を繰り返している。今回は先々代の二代目染丸夫人で、上方の寄席囃子の師匠として知られる林家とみの50回忌の追善興行で、全日が昼席。染丸は「怖い人。ボロクソに怒られた。お葬式の日は雪が降った」と1970年に亡くなったとみさんを懐かしみ、「(三味線は)ええ音。音の響きが違った。皆が参考にしてた」と語った。さらに1週間の興行では「何らかの形で出る」と出演し、鳴り物を披露する予定だ。

 寄席囃子は三味線、太鼓などで落語家らが登場する際の出囃子を奏でたり、上方落語では、物語の背景に囃子を入れ、噺の情景描写をする「はめもの」など、演芸を盛り上げる役目がある。とみさんの命日である4月1日が初日で、「はめもの」が組み込まれた落語を上方の林家一門総出演で演じる。上方落語協会会長の笑福亭仁智(66)も「はめもの」入りの新作を用意。「はめものを入れると落語が立体化する。ゆったり浸って楽しんで頂ければ」と話した。

 入谷和女(57)らお囃子さんが舞台に上がり、客に寄席囃子を解説。また、上方落語の四天王と呼ばれた6代目笑福亭松鶴、桂米朝、3代目桂春団治、5代目桂文枝(いずれも故人)の出囃子も披露される。来場者にはとみさんについてのパンフレットを配布。17年5月に脳梗塞で入院した桂ざこば(71)が飛び入り参加する可能性もある。

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2019年2月14日のニュース