坂東龍汰 「白いカンバス」に色を乗せカンヌの夢描く

[ 2019年2月8日 10:30 ]

オダギリ超えへ5年以内の「カンヌ」を目指す坂東龍汰
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 【次世代イケメン(4)】映画やテレビに疎く、携帯電話も禁止されていた高校時代。3年生のカリキュラムにあった舞台「民衆の敵」が、坂東龍汰(21)の人生を大きく変えた。現代演劇の父といわれるヘンリック・イプセンの代表作で、主人公のトマス・ストックマンを演じた。

 「今までに感じたことのない感情が湧いてきて、楽しくてワクワクしたんです。これしかないと思いました」

 卒業後に半年間、アルバイトでお金をためて上京。オダギリジョー(42)、光石研(57)らが所属する事務所の門を叩いた。

 主演に抜てきされた昨年8月放送のNHK・BSプレミアム「春子の人形」で注目され、公開中の映画「十二人の死にたい子どもたち」のオーディションに合格。「相手の芝居によってこちらもどんどん変わっていく。化学反応が起きる感覚が毎日ありました」と新田真剣佑(22)、杉咲花(21)ら同世代と芝居を戦わせ、強烈なインパクトを残した。

 その後も役所広司(63)主演の「峠 最後のサムライ」(20年公開予定)など、数本の映画に立て続けに出演。「白いカンバスにいろいろな色を乗せている状態」と現在の立ち位置を自己分析する。

 新田らとのキャリアの差も自覚し「戦える武器を見つけて、いち早く追いつきたいし、やっぱり負けたくない」とライバル意識ものぞかせる。目標を問うと、「10年以内には、カンヌ映画祭に参加したい」と力強く語った。

 いや待て。先輩のオダギリが初めてカンヌに参加したのは27歳の時だった。「じゃあ、5年以内で」。夢は大きい方がいい。

 ◆坂東 龍汰(ばんどう・りょうた)1997年(平9)5月24日生まれ、北海道出身の21歳。CM出演などを経て、昨年「EVEN〜君に贈る歌〜」で映画デビュー。趣味は写真撮影、油絵、古着屋巡り、社交ダンスなど。身長1メートル75、血液型O。

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