市原悦子さん「必殺」ナレーション今後も継続へ、東山紀之「責任大きくなった」

[ 2019年1月24日 05:00 ]

スペシャルドラマ「必殺仕事人2019」に出演の(左から)遠藤憲一、知念侑李、東山紀之、和久井映見、松岡昌宏
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 少年隊・東山紀之(52)、TOKIO・松岡昌宏(42)、Hey!Say!JUMP・知念侑李(25)が松竹京都撮影所(京都市右京区)で今春、放送されるABCテレビ、テレビ朝日系のスペシャルドラマ「必殺仕事人2019」(放送日時未定)の会見に臨み、12日に死去した市原悦子さん(享年82)が番組オープニングの「あの世の地獄と、この世の地獄…」というナレーションで登場する。12年に収録したVTRでの登場で、次回以降も出演する可能性が高い。

 主演の東山は本町奉行所の同心・渡辺小五郎役。「今年で13年目。ここに来ると良き先輩の顔が浮かんできてしまう。野際さんも前回出ていただきましたが今回お会いできず。市原悦子さんも亡くなられてしまった」と前回放送(18年1月7日)が最後の必殺シリーズ出演となった義母役の野際陽子さん(17年6月死去、享年81)や市原さんら大先輩をしのび「ボクら3人、この作品に携わる責任がさらに大きくなったと思うので、しっかり受け止めてこの番組を後世に伝えたいと思う。真剣勝負を見ていただきたい」と語った。

 亡き市原さんについては「優しい先輩でした。ぜひご一緒させていただきたかった。(今後は)思い立ったら強引に共演しておこうと、積極的に行こうと思いました」と一度も共演する機会がなく、ちょっぴり後悔の念。「野際さんも撮影中は(病気の)苦しさを一切、見せなかった。プロ意識を皆さんに教えてもらったんで、ボクらも見せていかないと」と語った。松岡は「必殺の先輩でもあり、家政婦(は見た)の先輩。まんが日本(昔話)で育った世代。いろんな表情をお持ちの方だけど普段はナチュラル。素晴らしい女優さんで、素敵なオバちゃまでした」と市原さんをしのんだ。

 番組について東山は「人間の闇というものが感じられる。時代を映す鏡」と語った。また、新たに義母・野際さんの妹役としてキムラ緑子(57)が新加入。「“ムコ殿”のフレーズ、あったと思います」とキムラが野際さんの名セリフを継承することを明かした。

 松岡は経師屋の涼次役。「これだけ長くやらせてもらった役はない。できるだけ涼次をやりたい。まだ殺さないでねと思うし、いつか殺してというのもあるけど。1年に1回の楽しみです。1クール(3カ月)に1回できればいい。世の中は変わるけど“必殺”は変わらない」。京都では行きつけの銭湯があり、居酒屋で店の常連さんと飲み仲間になったそうで「皆とくっちゃべるのが楽しみ」だそうだ。また、元修行僧のリュウ役の知念は「5度目の出演。そろそろ名前を覚えてもらえれば」と話した。

 【市原さんのナレーション】
 あの世の地獄と この世の地獄
 どちらも地獄にかわりなし
 おやおや どっかで誰かが泣いてるかい
 そうかいそうかい そういうあんたにゃ他人事か
 云わぬが花とは申されど
 ひとこと云わせていただきます
 あんたが見るか おいらが見るか
 誰かが地獄を見なけりゃ 終われねえ
 善男善女にゃ無縁の話で御座います(原文まま)

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2019年1月24日のニュース