昨秋スタートの新バラエティー“日曜8時台”の激戦区で視聴者満足度高く

[ 2019年1月23日 06:07 ]

フジテレビ「超逆境クイズバトル!!99人の壁」の司会・佐藤二朗
Photo By スポニチ

 昨年10月にスタートした新バラエティーが1クール(3カ月)を経過した。視聴率という点では「所&林修のポツンと一軒家」(テレビ朝日系、日曜午後7時58分)、「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系、同)が、NHK大河ドラマの放送がある “日曜8時台”の激戦区で15%超をたびたび記録し好調だ。一方で“視聴者満足度”という点では、他のバラエティーでも評価の高いものが目立つ。

 テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(エイト社、東京 調査対象960人)よると、昨年秋にスタートした民放ゴールデン・プライム帯放送の新バラエティー全10番組中(リニューアルは除く)で満足度(3カ月平均)がトップだったのは「超逆境クイズバトル!!99人の壁」(フジテレビ系、土曜午後7時)で3・92(5段階評価)。俳優の佐藤二朗が初MCを務める“1人対99人”という新しいタイプのクイズ番組で、視聴者の感想からは「神番組。佐藤二朗の司会もさることながら、展開がサクサクしていてとても視聴しやすい」(19歳男性)、「これは面白い。どんどんマニアックで個性的な解答者が出てきてほしい」(34歳女性)など、スピード感のある展開、個性あふれる司会者、一筋縄ではいかない解答者たちと高評価につながるいくつものポイントがあった。

 続くのは、日本テレビとしては2年ぶりのGP帯新バラエティーとなった「THE突破ファイル」(木曜午後7時)で3・74。内村光良がMCで、絶体絶命のピンチを驚きの方法で乗り越えたという“突破劇”を再現ドラマとクイズで紹介していく。視聴者からは「自分も突破した内容を考えながら見られて楽しい!IQ上がりそう!」(30歳女性)、「観ていてスカッとします」(31歳女性)など、視聴後の爽快感が満足度を高めているようだ。

 3位は視聴率も好調な「所&林修のポツンと一軒家」で3・73。特に年配の女性層の支持が高く「いろんな人生を垣間見ることが出来てとても感動する。長く続いてほしい」(77歳女性)、「訳ありで生活されている方や、それぞれの考えに触れて考えさせられる番組」(61歳女性)など、F3層(50歳以上の女性)ではトップの満足度を記録している。

 若い視聴者からの支持で同率3位に入ったのが「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ)。「めっちゃ面白い」(18歳女性)、「はんぱない。面白くてお腹痛い」(14歳女性)など、特に10代のツボにはまっており、この世代の満足度は4・13と高数値だ。

 バラエティー番組は視聴者を定着させるのに時間を要するが、昨年秋スタートの新番組は早くも視聴者の心をつかんでいるものが多い。次々と流れが変わる時代に「時間を要する」では置いていかれるともいえる。ドラマと同じ「つかみ」が大切ということになるのだろうか。視聴率、満足度…、数値を見つつ視聴者の動向の変化が春に向かって楽しみだ。

続きを表示

2019年1月23日のニュース