来年大河「いだてん」紀行も異例!初回は柔道・井上康生氏インタビュー 訓覇CP「自由にやる」

[ 2018年12月14日 16:00 ]

井上康生氏
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 来年のNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(1月6日スタート、日曜後8・00)の初回試写会が14日、東京・渋谷の同局で行われ、ドラマの最後に流れる“大河紀行”が例年と趣を変え、初回は柔道男子日本代表監督で2000年シドニー五輪100キロ級金メダリスト・井上康生氏(40)へのインタビューが放送されることが分かった。

 大河ドラマ58作目。2013年前期のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした人気脚本家の宮藤官九郎氏(48)がオリジナル作品で大河ドラマを初執筆。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪までの日本の激動の半世紀を描く。

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(48)がダブル主演。勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)を、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。

 “大河紀行”はナレーションでドラマゆかりの土地を紹介する約1分半の映像。今月9日に放送された「西郷どん」第46話「西南戦争」の「西郷どん紀行」は、熊本県熊本市と宮崎県延岡。西南戦争最大の激戦地「田原坂三の坂」や「西郷隆盛宿陣跡資料館」などの今を伝えた。

 “大河紀行”の中で人物インタビューが行われるのは異例。今回は、ストックホルム五輪に団長と参加した金栗の恩師で「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎(役所広司)にちなみ、井上氏へのインタビューが企画された。

 制作統括の訓覇圭チーフプロデューサーは「内容は自由にやろうと思っています。毎回、五輪選手が出るわけではありません。今回は『場所』の紹介よりも、時代がつながっている話なので、おもしろい事実があったら、その話を紹介するような、毎回いろいろやるつもりです。人物が登場するのも一つの試みです」と企画意図を説明した。

 86年「いのち」以来33年ぶりの“近現代大河”となり、93〜94年「炎立つ」00年「葵 徳川三代」以来19年ぶり3度目の主演リレー。放送前から“異色の大河”として注目を集めるが、「いだてん紀行」の仕掛けも反響を呼びそうだ。

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