コラムニストの勝谷誠彦さん死去 57歳、肝不全 医師の弟「好きなことやった」

[ 2018年11月29日 05:30 ]

祭壇に手を合わせる勝谷誠彦さんの弟で喪主の勝谷友宏氏
Photo By スポニチ

 テレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」などで辛口コメンテーターとして活躍したコラムニストの勝谷誠彦(かつや・まさひこ)さんが28日午前1時48分、肝不全のため兵庫県尼崎市の病院で死去した。57歳。尼崎市出身。

 同日夜、尼崎市の阪神平安祭典会館で通夜が営まれ、田井地直己マネジャー(42)が報道陣に対応し闘病生活などを説明した。「おなかが張る」と漏らし8月21日に都内の病院に入院。10月上旬に退院し、喪主で弟の勝谷友宏(ともひろ)氏(53)の尼崎市の自宅で療養していた。同20日に「尼崎市民医療フォーラム」に車椅子で出席し、20分間の講演。医師でもある友宏氏は「私が食事の管理をした。ウチにあったお酒を全部廃棄した」と話した。だが「重症肝炎(劇症肝炎)なので、1カ月禁酒したぐらいでは…」と言葉を詰まらせた。今月6日に再検査のため都内の病院へ入院。一度友宏氏の家へ戻ったが、26日夜に容体が急変した。最期をみとったのは友宏氏1人だけだった。

 勝谷さんは灘高時代、同高史上初めて1年生で生徒会長に就任。NHKなどでも取り上げられた。早大卒業後、文芸春秋に入社。記者として活躍後にフリーとなり、テレビ番組や雑誌で幅広く活動した。2017年の兵庫県知事選に立候補したが落選した。

 勝谷さんは「ただ生きるな、良く生きろ」をモットーにしていたという。友宏氏は「面倒見のいい兄でした。変わってて、目立ちたがりだった。人生50年、好きなお酒をしっかり飲んで、好きなことをやって亡くなった。燃え尽きたんでしょう」と無念そうに話した。葬儀・告別式は29日午後1時から同所で営まれる。

 ◆勝谷 誠彦(かつや・まさひこ)1960年(昭35)12月6日生まれ、兵庫県尼崎市出身。実家は開業医の勝谷医院。進学校の灘中、高校から早大第一文学部に進学した。在学中から風俗関連を専門とするフリーライターとして活動。大学卒業後は文芸春秋に入社し、その後フリーとなった。日本テレビ「スッキリ!!」、TBS「サンデージャポン」などにも出演。趣味は朝日新聞研究、立ち飲みなど。

 ≪「かっちゃんパパ」ももクロも弔問≫勝谷さんを「かっちゃんパパ」と呼んでいた、アイドルグループももいろクローバーZの玉井詩織(23)、高城れに(25)も弔問。番組共演で知り合い、勝谷さんはももクロのコンサートにも度々足を運んだ。玉井は「今年5月の10周年のライブにも来てくださった。お元気そうだった。成人したら焼き鳥屋さんに飲みに行こうと言ってたのに」と涙を浮かべた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年11月29日のニュース