池井戸映画にボブ・ディラン!!来年2月公開「7つの会議」主題歌

[ 2018年11月27日 05:30 ]

映画「七つの会議」の主題歌に「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を提供したボブ・ディラン
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 米シンガー・ソングライターのボブ・ディラン(77)が、2016年10月のノーベル文学賞受賞後初めて日本の映像作品に楽曲使用を許可した。来年2月1日公開の映画「七つの会議」の主題歌に名曲「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」(97年)が起用されることが決まった。

 ディランは同賞受賞後、ドラマやCMなどのタイアップ契約を結んでおらず、主題歌に「ノット・ダーク・イエット」(97年)が起用された米映画「30年後の同窓会」が昨年11月に公開されたのが唯一の例外。これも16年秋の映画撮影前に契約を結んでいたとみられ、音楽関係者は「世界的に見ても今回が受賞後初のタイアップではないか」と今回の決定に驚いている。

 「七つの会議」は野村萬斎(52)が主演。半沢直樹シリーズや「下町ロケット」で知られる池井戸潤氏が原作の話題作だ。プロデューサーの伊與田英徳氏が熱烈なディランファンで「大作にふさわしい名曲」として、ビリー・ジョエル(69)もカバーした名バラードの起用を提案した。

 交渉は約1年に及んだ。ディランは自身が納得した作品にしか曲を提供しないポリシーがあり、ノーベル賞受賞後はさらにそのハードルが高くなった。伊與田氏は何度も長文のメールを送ってオファー。最終的にディラン側の理解を得たのは「企業戦士が戦い終わった時の“鎮魂歌”として、疲れ切った日本のサラリーマンに癒やしと希望を与えたい」という一文だったという。異例のタイアップは国内外で話題になりそうだ。

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