ガリガリガリクソン 崖っぷち広島を「必死で応援してます」、きっかけはパワプロ

[ 2018年11月3日 05:00 ]

カープ愛を表現するガリガリガリクソン
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 34年ぶり悲願の日本一へ、1勝3敗1分でもう後がない広島。本拠地・広島に戻って第6戦からの奮起に期待だ。お笑い芸人にも熱烈な「鯉党」は多い。チュートリアル・徳井義実(43)、ロザン・宇治原史規(42)が有名だが、ピン芸人・ガリガリガリクソン(32)も熱烈ファンの1人だ。昨年5月にハイボールを40杯飲んで飲酒運転の不祥事を起こし、無期限謹慎処分に。今年6月、よしもと祇園花月の前説でようやく復帰。今も地道に営業活動に汗を流す日々だ。「ガリガリガリクソンです。愛するカープ、何とか日本一になって。必死で応援してます」と鼻息も荒い。

 ガリクソンは元々、広島ファンではなかった。兵庫・伊丹生まれで「生まれる前から祖父母、両親が熱烈な阪神ファン。だから問答無用で阪神ファンでした。新庄選手を応援してました」と自ら明かした。心変わりしたのは小学5年で中学受験を始めた頃。ガリクソンはいじめられっ子だった。太ったことをからかわれていた。その頃にはやっていた野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」(通称パワプロ)では好きな球団を選ばせてもらえず「お前はカープや」とゲームの中で当時弱かった広島を押しつけられた。いじめっ子を見返すために「パワプロで、カープで勝ったる」と奮起。そのうちに愛着を覚え「カープ愛が芽生えた」と正真正銘の広島ファン、緒方孝市ファンになった。カープのリーグ3連覇は「中継ぎ陣が頑張りました。打線では長打力と、ここという時の決定打が多かった」と分析していた。

 謹慎中はアルバイトで生活費を稼いでいた。狩猟免許を取って鹿狩りをするという異質なものもあったが、飲食店で働くことが多かった。広島・福山のラーメン店で餃子を包み、広島市内で有名な“お好み村”でも働いた。お世話になった“広島”への縁もあって、今年7月の「平成30年7月豪雨」で大きな被害を受けた広島・坂町で2日間、ボランティア活動に参加した。泥をかき出したり、ゴミを撤去したり。「タオルをかぶってたんで、誰にも顔を指されなかった。近くに斎藤工さんが来て、騒がれてましたけどね。暑かった」と照れ笑いした。

 16年優勝の際は「黒田さんの引退試合を生で見た」と日本シリーズ第3戦を北海道・札幌で見届けた。だが、謹慎していた昨年のリーグ優勝の瞬間は「広島市内の繁華街で見てました。テレビに映らないように隠れながらね」。今年は仕事復帰したため球場には行けそうにない。「ボクが生まれてから初めての日本一を地元・広島で。打ち勝ってほしいですね。ハイボールおごるんで、頑張って(笑)」。自身も30日の「なるほど!ザ・除霊ワールド!〜この世の悪霊、全て退散しまスペシャル〜」(ポストよしもと)に向けて、ネタを温めている。

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