藤井七段「新人王戦」決勝進出 スピード出世で来季の出場資格なし

[ 2018年9月26日 05:30 ]

笑顔で対局を振り返る藤井七段
Photo By 共同

 将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太七段(16)が25日、大阪市内の関西将棋会館で指された新人王戦準決勝で青嶋未来五段(23)を114手で破り、決勝進出を決めた。

 青嶋とはこの日が初手合いで、中盤からリードを広げ、危なげなく押し切った。残すは先に2勝した方が優勝者となる決勝の3番勝負(第1局は10月10日)のみ。初制覇に向け「自然体で臨めたら。(公式戦初体験となる番勝負も)その分、落ち着いて指せるかなと思う」と話した。

 対戦相手はプロ棋士養成機関・奨励会の身ながら勝ち上がってきた出口若武三段(23)。過去に1度、三段リーグで対戦した時は勝った相手。今は自身がはるかに“格上”となったが「しっかりと全力を尽くしたい」と気を引き締めた。

 新人王戦は「六段以下」などの資格規定があるが今期の参加決定時は資格を満たしていた。その後、七段までスピード昇段したため来期以降の参加は不可。今期が“新人王”の肩書を得るラストチャンスとなっている。

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2018年9月26日のニュース