病と闘い続けた樹木希林さん 網膜剥離、乳がん、13年には「全身がん」告白

[ 2018年9月16日 17:17 ]

死去した女優の樹木希林さん
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 女優の樹木希林(きき・きりん、本名・内田啓子=うちだ・けいこ)さんが15日に亡くなったことが分かった。75歳。東京都出身。樹木さんはこの十数年、数々の病気と壮絶な闘いを繰り広げていた。

 2003年に網膜剥離で左目の視力を失ったことを翌04年に告白。同年には乳がんが見つかり、翌年に右乳房の全摘出手術を受けた。完治したかと思われたが、13年3月8日の第36回日本アカデミー賞の授賞式で「来年が大変。私は全身がんですから。来年の司会は確約できない」と転移していることを告白。転移箇所は明かさず「医者に行くと、また(別の箇所が)見つかるから行くのはイヤなの。これくらいの年の人間は、一つや二つは持っているもの。精密な機械だと、見つかっちゃうのよ」と話していた。

 その後も精力的に女優業を続け、15年には映画「あん」で数々の主演女優賞を受賞。今年も「モリのいる場所」、カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた「万引き家族」の映画2作が公開され、10月13日公開予定の「日日是好日」(大森立嗣監督、主演・黒木華)にも出演している。

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2018年9月16日のニュース