藤井七段、山崎八段と王位戦初戦 5局ぶり先手

[ 2018年9月14日 10:41 ]

第60期王位戦予選2回戦、山崎隆之八段(手前)と対戦している藤井聡太七段
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 将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太七段(16)と山崎隆之八段(37)という、関西所属の人気棋士同士による第60期王位戦予選2回戦が14日、大阪市内の関西将棋会館で午前10時に始まった。藤井にとって今期の王位戦はこれが初戦。

 3日に行われた棋王戦の挑戦者決定トーナメント2回戦で菅井竜也王位(26)に敗れ、今年度中にタイトルを獲る可能性が消滅した藤井。天才高校生棋士にとっては、来年度に目標を切り替え、夢であるタイトル獲得実現に向けて再スタートを切るための“出直し”の一局となる。

 振り駒で不利と言われる後手になることが不自然なほど多い藤井が、この日は5局ぶりで先手に。2人はこれが初手合い。山崎は過去に王座戦で挑戦者にもなったことがあり、一般棋戦優勝も8回を誇る強豪。特にNHK杯、将棋日本シリーズなど早指し棋戦に強いことで知られている。

 一方の藤井も2月に初めて棋戦を制した朝日杯将棋オープン戦、9日に放送された決勝で佐々木勇気六段(24)を破った「第1回AbemaTVトーナメント」(非公式戦)など早指しに強みを発揮している。そんな2人が長考できる、持ち時間各4時間の棋戦で、どんな戦いを展開するかも注目される。

 本日夜までに終局見込み。

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