藤井七段 昇段後初戦飾る、棋王挑戦者決定Tへ「いつも通り」

[ 2018年6月2日 05:30 ]

第44期棋王戦予選8組の決勝で中村亮介六段(手前)を破り、本戦トーナメントに進出した藤井聡太七段
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 高校生プロ棋士の藤井聡太七段(15)が1日、大阪市内の関西将棋会館で行われた棋王戦予選8組決勝で中村亮介六段(32)に95手で勝利。2期連続で本戦となる挑戦者決定トーナメント進出を決めた。

 先月18日に15歳9カ月で史上最年少七段昇段を果たしてから初の公式戦。上座に陣取り、肩書も変わったが「いつも通りの気持ちで指した」という盤上では落ち着いた表情で、初対戦も苦にせず今年度6連勝を飾った。

 34人で争うトーナメント初戦(対局日未定)では菅井竜也王位(26)と対戦する。過去の直接対決は0勝1敗。昨年8月の王将戦1次予選決勝で敗れているが、その一戦は脳裏に深く刻まれているようで「過去の一局は完敗だったので、成長した部分を見せられればと思います」とコメント。一方で「初戦から強敵ですが(初戦で敗れた)前期より上を目指して頑張りたい」。棋界でもトップを争う強豪との再戦へ、リベンジへの意欲を隠さなかった。

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