しんちゃん声優・矢島晶子降板 26年、1047回で 29日ラスト

[ 2018年6月2日 05:30 ]

「クレヨンしんちゃん」で主人公・野原しんのすけ役の声優・矢島晶子
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 テレビ朝日は1日、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(金曜後7・30)で、主人公野原しんのすけの声を演じる声優矢島晶子(年齢非公表)が今月29日の放送回で降板すると発表した。

 矢島は1992年4月13日の放送開始から出演。矢島から「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなった」などと局側へ申し出があったという。

 同局を通じ「キャラクターの声を作る作業に意識が集中し、役としての自然な表現ができにくくなってしまったため」とコメントした。今後も声優として活動を続けることを明かし「また別の機会に他のキャラクターで私の演技を受け取っていただけましたら幸いです」としている。

 極めて個性的なしんちゃんの声について、矢島は過去のインタビューで「お酒を飲みすぎた時などの“おえぇ”の“お”でやると、しんちゃんになる」と説明し「結構疲れる」と苦労を明かしていた。テレビ朝日は、7月以降のしんのすけ役の声優について「現在調整している」としている。

 今後、予定通り放送されれば、矢島は通算1047回の出演で卒業になる。

 番組ホームページで発表後、ネットなどには「しんちゃんの声が変わるのは想像できない」「あの声を聞けなくなるのはさびしすぎる」など、別れを惜しむ声が相次いだ。

 ≪サザエ48年超、孫悟空は32年≫同じ役を長年担当する声優は多く、国民的アニメ「サザエさん」でサザエを演じる加藤みどり(78)とタラオを演じる貴家堂子(77)は、1969年10月の放送開始以来、現在まで48年以上も出演を続けている。「ドラゴンボール」で孫悟空役の野沢雅子(81)は86年から32年、「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役の戸田恵子(60)は88年から30年間活躍し続けている。「機動戦士ガンダム」の主人公アムロ・レイ役の古谷徹(64)もガンダムシリーズに39年以上出演している。

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