新海誠監督 新作テーマ明かす「届かない空に…」脚本はすでに完成

[ 2017年12月31日 19:45 ]

新海誠監督
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 昨年大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」の新海誠監督(44)が31日、自身のブログを更新。新作のテーマは「届かない空に必死に手を伸ばし続けるようなひとの話にしたいと思っています」と明かした。

 「2017年の前半は、未だに映画『君の名は。』の残響がかしましい日々でした」と今年を振り返り「とにかく次の映画に行きたくて、春が来る前にと新作映画の企画書を映画会社に提出し、プロットを書き始めました」と新作に着手。

 「しかし始めてみたら、今までの作品の中でいちばんの難産となってしまいました。なぜこんなに難しいんだろうと自分でも困惑しながら、方向性の違うプロットを何本も書き連ねました。半年以上かかってようやく脚本は完成したのですが、今になって思うのは、僕自身が誰よりも強く『君の名は。』の影響下にいてしまっていたのだと思うのです」と苦しんだが「あの映画のこだまが自分にとってはあまりにも大きくて、それをもう一度聴きたいような、聴かせなければいけないような気がして、ずっと迷っていたのです。でもたぶん、その残響もようやく晴れたような気がします」とした。

 注目の新作については「新しい映画は、届かない空に必死に手を伸ばし続けるようなひとの話にしたいと思っています。制作作業はまだまだこれからが本番です。2018年は、僕にとっては新作映画のためだけに費やす1年です。発表できるのはまだずいぶん先ですが、また皆さんに楽しんでいただける映画にしたいと強く思っています」と構想を明かし、意気込んだ。

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2017年12月31日のニュース