乃木坂レコード大賞 AKBとの初対決制し女性グループ5年ぶり

[ 2017年12月31日 05:30 ]

白熱のステージを見せる乃木坂46
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 「第59回日本レコード大賞」(主催日本作曲家協会)の最終審査会が30日、東京・初台の新国立劇場で行われ、乃木坂46の「インフルエンサー」が大賞に輝いた。女性グループの受賞はAKB48以来、5年ぶり。同グループの公式ライバルが名実ともに国民的アイドルの仲間入りを果たした。最優秀新人賞は9人組アイドル「つばきファクトリー」が受賞した。

 坂を一気に駆け上がった。頂点だ。「乃木坂46」とコールされると、出演者席に並んで客席に座っていた人気ツートップの白石麻衣(25)と西野七瀬(23)が両手で顔を覆った。

 「さっきのパフォーマンスが今までで一番良くできたと自画自賛していた。でもまさか大賞を頂けるなんて。夢見ていたけど、どこかであり得ないと思っていたので信じられません」

 西野は声を震わせて話すと、大粒の涙があふれた。盾を受け取ったキャプテンの桜井玲香(23)は「私たちに関わってくださっている全ての人のおかげ。感謝しています」と晴れやかな表情を浮かべた。

 女性グループの大賞受賞は、ピンク・レディーの「UFO」(78年)、Winkの「淋しい熱帯魚」(89年)、AKB48の「フライングゲット」(11年)と「真夏のSounds good!」(12年)に続き5作目。大賞の審査対象となる「優秀作品賞」にAKB48とともにノミネートされ、初対決となった賞レースで勝利。連覇している公式ライバルに大きく近づいた。

 「インフルエンサー」は自身初のミリオンセールスを達成した出世作。ラテン調のナンバーで、3月に発売された。手ぶりの激しいダンスが特長で、まねをしようとする人が続出。ミュージックビデオは再生回数が2600万回を超えている。

 今年は同曲を含め計3枚のシングルが全てミリオンを突破。勢いそのまま11月には初の東京ドーム公演を成功させ、白石をはじめとするメンバーの写真集も爆発的にヒットした。

 来夏には台湾や中国で単独公演を予定し、本格的な海外展開を見据えている。乃木坂旋風は海を越え、勢力をますます増していく。

 ◆乃木坂46 秋元氏のプロデュースで2011年8月に誕生。12年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」でデビュー。2作目「おいでシャンプー」以来、シングル18作連続首位。15年に紅白歌合戦に初出場した。AKB48とは違い専用劇場を持たず、AKB48グループの選抜総選挙にも参加していない。

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