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この秋、柳亭こみちがママさん真打に!人生も、女性落語家もいろいろだ

女性落語家・柳亭こみち
Photo By スポニチ

 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】5月8日の夜、紀伊國屋寄席に足を運んだ。文字通り、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿本店の4階にあるホールで月一ペースで開かれている落語会だ。チラシに刷られた回数を見ると、第629回とあるから、歴史を感じる。

 同書店のホームページによると、紀伊國屋寄席は先の東京五輪が開催された1964年(昭39)に幕を開けている。初回の出演者こそ書かれていないが、第2回には五代目春風亭柳朝、六代目三遊亭円生、八代目林家正蔵、八代目桂文楽、そして五代目柳家小さんという豪華版。いずれも故人となってしまったが、落語ファンならよだれが出そうな顔ぶれだ。

 さて、8日の会は柳亭市江(二つ目、34)、古今亭文菊(38)、三遊亭円窓(76)、中入りを挟んで春風亭一之輔(39)、柳家さん喬(68)というメンバー。市江が「熊の皮」、文菊が「笠碁」、円窓「そば清」、一之輔「蜘蛛駕籠」、そしてトリのさん喬が「寝床」を、それぞれ熱演して観客を酔わせた。

 春の褒章で紫綬褒章に決まったさん喬にとってはファンへの御礼の一席にもなった。1967年に五代目の小さんに入門してちょうど50年。伝達式の5月16日が02年に87歳で亡くなった小さん師匠の命日に当たると言うから、大いに縁も感じる。落語界で初めて人間国宝になった師匠もさぞや天国で喜んでいるだろう。

 ホール内では次回、6月26日の第630回のチケットが売られていて、出演者の中に柳亭燕路(58)の名前を見つけた。筆者と誕生日が1日違い。大学も学部も一緒で、勝手に親近感を持っている人だが、弟子の柳亭こみち(年齢非公表)を取材したことがある。ずいぶん前になるが、女性落語家にスポットを当てた企画紙面に登場願ったものだ。

 早大卒業後、OLを経て03年に燕路に入門。06年11月に二つ目になり、師匠譲りの歯切れの良さに定評がある。そんなこみちが9月に真打に昇進することが決まった。実力的に見ても、昨年あたりから「もうそろそろだろう」と思っていたから、本決まりになってうれしい限りだ。こみちは10年1月に漫才コンビ宮田陽・昇の宮田昇(しょう、40)と結婚し、13年5月に男児を出産しているから“ママさん落語家”になる。

 そういえば、あの時、こみちとともに取材した三遊亭歌る多(54)は独身を貫いている。93年3月に落語協会で初めて真打になった女性だが、三代目三遊亭円歌師匠(4月23日に88歳で死去)に入門する際、「誰かの愛人になっても構わないが、結婚はあきらめろ」と条件を出されたと明かしていた。そうでも言えば、入門をあきらめるだろうと円歌師匠は思ったのかもしれないが、歌る多は頑なに師匠の言いつけを守っている。女性落語の生き方もいろいろだ。筆者が個人的に注目している二つ目さん、春風亭ぴっかり☆(年齢非公表)はさてどちらの道を選ぶのか?

 ◆佐藤 雅昭(さとう・まさあき)北海道生まれ。1983年スポニチ入社。長く映画を担当。

[ 2017年5月12日 09:00 ]

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