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「君の名は。」川村P、世界的メガヒットの要因解説「集合的無意識にヒットした」

「君の名は。」のヒットについて語る東宝の川村元気プロデューサー
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 8月の公開以来、快進撃を続けているアニメ映画「君の名は。」。当初想定された興行収入15億円をはるかに超えて国内で200億円を突破しただけでなく、中国やタイでも日本映画の興行成績記録を塗り替えている。東宝幹部も「超特大場外ホームラン」と驚きを隠さない世界的メガヒットの要因を、川村元気プロデューサー(37)は「集合的無意識にヒットした」と解説する。

 「集合的無意識」とは元々、心理学者ユングが提唱した国や民族を超えて人類全体に共通する普遍的な概念。川村氏は「みんなが潜在的に感じているけど、まだ言葉や物語化されていないこと」とかみ砕き、「作品を作る上で、それがどれだけ入っているか一番気を付けている」と説明。この作品で描かれた集合的無意識は、プロローグで語られる「ずっと何かを、誰かを探している」という言葉が象徴しているという。夢の中で入れ替わる少年と少女が、お互いを求め捜す物語。出会うはずの誰かがどこかにいる−−そんな人間の心の深層に訴える部分が共感を得ているようで「ティーンエージャーにとってはリアルだし、それを失った人たちもかつてはそういう気持ちがあった」と指摘した。

 リピーターも多く、舞台やモデルとなった場所にファンが「聖地巡礼」と称して訪れるなど社会現象に発展。新海誠監督(43)の作品の魅力である映像美や、ロックバンド「RADWIMPS」が手掛けた劇中曲など「作品が持つレイヤー(層)の多さ」も“勝因”で、「楽しみ方の層が複雑に重なりリピートにつながっている。エンターテインメントは一言で言えるものじゃないと駄目だと言われてきたけど、今は全く逆で、単純化できてしまうものはなかなか大きなヒットにはならない」と分析した。

 中国では外国映画に政府が厳しい規制を設けているが、異例のスピードで公開。92の国・地域での配給が決定しており、近くフランスや韓国で上映が始まる。来年の米アカデミー賞長編アニメ賞の応募作としてもエントリーしており、「君の名は。」旋風は当分おさまりそうにない。

 ▼「君の名は。」の大ヒット 8月26日に公開され、邦画では宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」(308億円)以来15年ぶりに興収200億円を突破し、邦画歴代2位。中国とタイでは「STAND BY ME ドラえもん」を上回り日本映画の歴代新記録を樹立。ロサンゼルス映画批評家協会賞でアニメ映画賞を受賞するなど世界で評価されている。川村プロデューサーは今年公開の「何者」「怒り」も手掛けたヒットメーカー。11月に小説「四月になれば彼女は」を出版した。

[ 2016年12月22日 09:30 ]

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