「さんま紅白司会」の噂が出たワケ…NHKと“あくび騒動”以来の本格タッグ

[ 2016年11月23日 09:30 ]

NHK「第1回明石家紅白!」に出演する明石家さんま(C)NHK
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 NHKの音楽番組「第1回明石家紅白!」が24日に放送される。明石家さんまが1985年の連続テレビ小説「澪つくし」以来、約30年ぶりにNHKと本格的にタッグを組み、メインMCを務める。泉谷しげる、槙原敬之ら7組が出演。ピコ太郎がオリジナルPPAPを披露する。さんま自身が好きなアーチストや旬の歌手が登場する。

 同局スタッフによると、「音楽番組ではありますが、さんまさんがとにかくしゃべり倒す構成になっている。収録中、ずっ~と、しゃべってはりました」という。第1回と銘打っているように本人は毎年恒例になることを望んでいるようだ。

 さんまが紅白歌合戦の司会をする――。そんな情報が入ってきたのは10月末のことだった。取材を進めると今月5日に同局で何らかの収録があるとのこと。当日、記者が張り込むとNHKホールでは「おかあさんといっしょファミリーコンサート」が行われていた。肩すかしかと思いきや、張り込みを続けると午後5時半ごろにさんまがテレビカメラを回すスタッフに「俺はクイズ面白ゼミナールでNHKをクビになったんや…」と笑顔で話しかけながら徒歩でスタジオ入りした。さんまは83年に名物番組「クイズ面白ゼミナール」に出演中、あくびをしたことで視聴者からクレームが殺到。それからNHKと疎遠になったというエピソードがある。

 さんま目撃で「司会の話は大当たりかも。もう少し裏取りすれば記事にできる」。そんなことを考えていると、直後に音楽関係者から「NHKで紅白のような番組をさんまさんがやります。司会は司会でも違うようです」との連絡が。3時間後にはNHKからも正式発表があり「明石家紅白!」であることが判明した。さんまの周囲によると、「大みそかに出るという話は現時点でまったくない」といい、「紅白やけど、ちょっとだけ違うやん…」というオチがついた。

 さんま司会の音楽番組というと、日本テレビで86年から2年連続で12月24日に放送された「メリー・クリスマス・ショー」が思い出される。盟友の桑田佳祐とのコラボで、松任谷由実、忌野清志郎や吉川晃司、BOφWYらが出て大きな話題を呼んだ。たった2年で終了し、本当に残念だった記憶がある。

 「明石家紅白!」も初回は1時間13分の放送だが、来年以降は尺も含めてスケールアップする可能性は高い。それこそ、タイミングが合えば桑田クラスの大物も出るかもしれない。ワクワクする“おもしろ紅白”になるかどうかは、さんまコネクションで“ぶっ飛んだメンバー”をいかに集められるかにかかっている。お笑い怪獣が久々のNHKでどんな暴れっぷりをするのかも注目だ。

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2016年11月23日のニュース