是枝監督 綾瀬はるかの起用理由は「天然だけれど所作がきれい」

[ 2016年2月7日 17:46 ]

「第37回ヨコハマ映画祭」に出席した綾瀬はるか

 映画ファンによって選ばれる「第37回ヨコハマ映画祭」が7日、横浜・関内ホールで行われ、是枝裕和監督(53)の「海街diary」が作品賞、監督賞、主演女優賞、最優秀新人賞、撮影賞に特別大賞を加えた最多5部門を制した。

 前作「そして父になる」でも作品、監督両賞に輝いたが、インフルエンザで表彰式を欠席した是枝監督。この日は宮城・石巻から駆け付け「風邪をひかなくて良かった。映画ファンの方が選んでくれるあったかい映画祭、キャストはもちろん、普段は裏方と言われるスタッフにも光を当ててくれ、一緒に評価していただいてうれしく思う」と喜びをかみしめた。

 4姉妹の長女を演じ主演女優賞を射止めた綾瀬はるか(30)は、「最初は自分とかけ離れた役で難しいと思ったけれど、監督と話しながらひとつひとつやっていくうちに、それまで気づかなかった自分がたくさん発見できた」と笑顔。是枝監督は、「天然は天然だけれど、所作がきれいでちゃんとしたところもある。これなら(長女を)できるんじゃないかと思った」とイの一番のキャスティングだったことを明かし称えた。

 一方、最優秀新人賞の広瀬すず(17)は、「演じていると思えないくらい自分に近い役で、不思議な感情になりました。それが形となって出て幸せです」と感慨深げ。今年も主演映画「ちはやふる」2部作などの公開が控えるが、「ほぼ壁だらけ。ずっと悔しいって思いながら毎日を送っています」とどん欲なところを見せていた。

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