樹木希林 「…鑑定団」司会に立候補!?理由は「セリフ覚えなくていい」

[ 2016年2月7日 17:20 ]

「第37回ヨコハマ映画祭」に出席した樹木希林

 映画ファンによって選ばれる「第37回ヨコハマ映画祭」が7日、横浜・関内ホールで行われ、昨年に映画デビュー50年を迎えた樹木希林(73)がその功績を称える特別大賞を受賞した。

 樹木は昨年、主演した「あん」をはじめ「駆込み女と駆出し男」、「海街diary」と出演作3本が公開される活躍。表彰式では一番の拍手で迎えられたが、18歳の時に故小津安二郎監督の「秋刀魚の味」で杉村春子さんの付け人をした際、「小津監督が入ると、撮影所内は物音ひとつしないから私も息を飲んで見つめていたけれど、杉村さんが泣くシーンで何度やってもOKが出ない。朝早くからやって、お昼になっちゃったから映画ってイヤだなあと思っていたんです」と明かし、いきなり爆笑を誘った。

 その後も、故黒澤明監督の「赤ひげ」のオーディションから逃避したり、「どですかでん」では直接のオファーを時間がかかることを理由に断ったエピソードなどを披露。同映画祭は、「下妻物語」で助演女優賞を受賞以来10年ぶりだが、「前のトロフィーは飾るのもなんだから、加工して電気スタンドにしちゃった。でも、作るのに3万円もかかったから、別に買った方が安かった」と、会場を“希林節ワールド”で包んだ。

 「これからの活躍を期待します」という司会者の言葉にも、「もうセリフが覚えられないのよ」と消極的。その上で、「石坂浩二さんの後の“何でも鑑定団”の後なんかいいわね。セリフを覚えなくていいし、映らなくていいから。なおかつ勉強にもリハビリにもなる」と、プロデューサーとの確執で3月で石坂の降板が決まったテレビ東京「開運!何でも鑑定団」の司会に名乗りを上げた。

 その舌ぽうは、「あん」で主演男優賞に輝いた永瀬正敏(49)にも波及し、「前の奥さん(小泉今日子)と別れた気持ちも分かるし、再婚しない気持ちも分かる。それも含めてチャーミング」と称賛。そして、「ちょっとたばこを吸い過ぎだけれど、それを許せるなら子供を産める範囲の方、どうぞアプローチして」と会場に訴え、永瀬も「よろしくお願いします」と頭を下げるしかなかった。

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