NHK紅白取材の舞台裏…今年の注目は“由美子の廊下”取材

[ 2015年12月20日 09:00 ]

4年連続で紅白司会の大役を務める有働由美子アナウンサー

 芸能記者の仕事は年末に忙しさを増す。

 大みそかのNHK紅白歌合戦へ向けて、取材を重ねていくのが理由。今年で66回を数える国民的番組は読者の関心も高く、記事にするのは本番だけではない。毎年、12月29日、30日の2日間のリハーサルも取材して、新たな情報を翌日付の紙面で伝えている。

 取材の主戦場はNHKホールの廊下。出入り口に通じるこの場所は取材エリアとなっていて、出演者に声を掛けて話をしてもらうのが慣例だ。

 廊下取材は出演者にとっては、紅白のリハーサルという特別な場所で、意気込みや演出について語ることで本番に向かう盛り上げに参加できる。記者にとっては、普段はなかなか報道陣の前に姿を見せない出場者が目の前を通れば貴重な取材の機会となる。

 今年の気になる存在は総合司会の有働由美子アナウンサー。

 初めて総合司会を務めた2012年は、朝の情報番組「あさイチ」に出演中にかいてしまったワキの汗が話題になったばかりだった。廊下で衣装の質問を受けると「汗をかいても目立たない色合いやデザインを第一にさせていただきました」と自らワキ汗について語り始め「そこ(ワキ汗)が目立つと(紅白の)邪魔になってしまいますから」とほほえんだ。カメラがない場所でも「あさイチ」の司会と同様に軽妙なトークを展開で場を和ませていた。

 しかし、その後、総合司会を務めた13、14年は報道陣のいる時間帯に廊下を通ることはなかった。

 関係者の間では「13年に5歳年下の会社社長との交際が報じられ、コメントしにくいので、廊下を避けているのではないか」というささやきが漏れた。「お相手に離婚歴があり、お子さんもいると報じられている。相手と家族に配慮して取材には応じられないと判断したのでは」と話すテレビ関係者もいる。

 4年連続で大役を務める今回は、黒柳徹子とのコンビになる。黒柳は体調面の心配が指摘されているほか、本人も「アナウンサーでもないのに総合司会っていうのも心配なんですけど」と話している。有働アナのサポートが成功へのカギを握るのは間違いない。だからこそ、徹子&由美子の司会がどう展開されるのかが取材ポイントの一つになる。

 本番前に徹子の部屋ならぬ、由美子の廊下取材が行われるかどうかが注目される。(記者コラム)

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2015年12月20日のニュース