綾野剛「コウノドリ」女性から圧倒的支持「思い出して泣いた」「旦那に見せたい」

[ 2015年10月21日 10:47 ]

「コウノドリ」の主演を務める綾野剛(C)TBS

 綾野剛(33)が単独で初めて主演を務めるTBS金曜ドラマ「コウノドリ」16日にスタートした。初回視聴率は12・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、同枠としては今年最高の数字となったが、視聴者の反響で目立ったのが、出産を経験、あるいはこれから迎える女性からの圧倒的な支持だった。

 「自分の出産を思い出して泣いた」(27歳・女性)、「自分自身が母になった頃のことを思い出して、娘がいとおしくなった」(50歳・女性)、「もうすぐ出産。旦那にもこのドラマを通して出産の大変さを感じてほしくて見てみました」(26歳・女性)…。データニュース社(東京)の「テレビウォッチャー」に寄せられたアンケート(対象3000人)には、第1話の放送終了後、女性からの率直な意見が相次いだ。

 視聴者満足度にも違いが見られ、男性の満足度3・53に対し、女性満足度は4・09。トータルで3・94と高満足度の基準3・7を大きく超えたが、これだけ数字が違うのも珍しい。出産というテーマは、どうしても女性の方が敏感。第1話では、社会問題にもなっている妊娠してから一度も検診を受けていない「未受診妊婦」が描かれた。こういった問題をドラマを通して多く人々が知ることで、影響力は大きくなる。

 今クールのドラマでは西島秀俊主演「無痛~診える眼~」(フジテレビ)や椎名桔平主演「破裂」(NHK)など、最近視聴率が比較的とれる「医療もの」が並ぶが、「コウノドリ」はこれまであまりスポットが当たらなかった産科医を舞台にした物語。産科医たちのリアルな医療描写に加え、そこで繰り広げられる人間ドラマを丁寧に描いている。

 医療ドラマといえばスピード感あふれる手術シーンや病院内の権力争いなどがストーリーの柱になりやすいが、このドラマはドラマチックにあおる演出を抑え、綾野演じる主人公・鴻鳥(こうのとり)サクラの温和なキャラクターと相まって、やさしい雰囲気のドラマに仕上がっている。2話以降の展開次第だが、注目したいドラマの一つである。

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2015年10月21日のニュース