福山雅治 初の10代限定ライブで21曲熱唱「6歳ぐらい若返った」

[ 2015年8月19日 21:30 ]

初の10代限定ライブを行った福山雅治

 歌手の福山雅治(46)が19日、東京・青海のライブハウス「Zepp Tokyo」で、自身初の10代限定ライブを開いた。

 観客を中学生(12歳)から19歳までに限定し、入り口では身分証チェック。夏休みということもあり、47都道府県全てから観客が訪れた。客層は男女が半々。スタンディングの1階は、開演前から若者のパワーで熱気が充満。午後6時半、福山が登場すると観客のテンションは早くも最高潮に達した。

 福山は「元気ですか?」「イェ~!」、「めちゃくちゃ元気じゃないですか!」「イェ~!」とコール&レスポンスで一体感を作り上げた。「ましゃ」「福山」「雅治さん」と様々な呼び名で叫ぶファンに、「恥ずかしいって人は“ましゃ兄”って呼んでもらってもい~んですよ!」と一言。観客はひとつになって「ましゃに~」と叫んだ。

 事前に10代ファンから聴きたい曲のリクエストをインターネット上で受け付けており、上位の13曲はすべて披露。「やっぱり2000年代以降の曲が多かったね」と、「虹」「蛍」など2000年代のヒット曲が多くランクインした。

 開催のきっかけはツイッターでの“エゴサーチ”だった。昨年末から今年にかけて行ったツアーの公演終了後のこと。10代の観客から、「あんなおじさんいるんだって思ったし、かっこ良すぎ」「福山雅治って、おっさんなのになんであんなにカッコいいのか、キモチワルイ!」などと感想が書かれていた。おじさん、おっさん…。10代にとって自分は遠い存在になってしまったと感じ、「このままではいけない」と立ち上がった。

 だから、10代の若者を知ろうと多くの質問を投げかけた。「福山のライブは初めての人?」「ライブそのものが初めての人?」。初めての東京、初めてのライブ、といった観客もいた。一番知りたかったのは、「何をきっかけに福山の曲を聴くようになったか」だった。最も多かったのは「親の影響」で、「良い教育をされてますね、お父さん、お母さん」と笑わせた。中には「龍馬伝」と、主演した大河ドラマの名前もあがった。

 福山は長崎に住んでいた中3の頃、初めてライブに行った。ロックバンド「ザ・モッズ」の公演。「とても衝撃を受けまして、僕もああいうコンサートをやりたいと思った。あの衝撃でこのステージに立ってると言っても過言ではないです」。若き日の記憶を思い出した福山は、自分が感じたような衝撃を与えるべくステージ上で躍動した。

 若者と2時間半にわたり触れ合い、「6歳ぐらい若返りました」とうれしそうに語った福山。トークで「みんなが生まれる前の曲も、生まれた後の曲もやります」と話した通り、90年のデビュー曲「追憶の雨の中」から、この日発売の新曲「I am a HERO」まで幅広い年代の21曲で構成した。アンコールは、フジテレビ「水曜歌謡祭」で生中継。忘れられない夏の思い出をつくった10代の若者たちは、大満足で会場を後にした。

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