「ソロモンの偽証」役名でデビューの藤野涼子「まばたきせずに見て」

[ 2015年3月1日 16:57 ]

「ソロモンの偽証」特別試写会で舞台あいさつを行った(左から)石井杏奈、藤野涼子、板垣瑞生

 直木賞作家・宮部みゆきさん(54)の200万部を超えるベストセラーを2部作で映画化した「ソロモンの偽証」(監督成島出)の、「前篇・事件」(3月7日公開)、「後篇・裁判」(4月11日公開)を一気に見る特別試写会が1日、東京・新宿ピカデリーで行われた。

 両作の合間に、主人公の役名でデビューする新人の藤野涼子(15)をはじめ板垣瑞生(14)、石井杏奈(16)らオーディションで選ばれた中学生役の7人が舞台あいさつ。「後篇」はこの日が一般に初披露で、藤野は「初めて演技をするので緊張もあり、どんな目で見てもらえるのか心配もあったけれど、今は楽しみでしようがない。1回もまばたきせずに見てほしい」と堂々と訴えた。

 1年以上前のオーディション、ワークショップから、常に藤野涼子でいることを求められた藤野。「すべてが変わりました。私生活も藤野涼子として学校に行っていたし、(撮影が)終わってもしばらくは抜けられなかった」と振り返った。

 客席にいた成島監督も飛び入りし、「前篇はショッキングなシーンもあるが、後篇で希望や救済につながる。今の日本映画は、命をゲームのように扱っているが、人の死は怖くて痛い、苦しいものであると体験するからこそカタルシスがあると信じて撮りました」と自信のほどをうかがわせていた。

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2015年3月1日のニュース