ピース又吉の小説 さんまが主役名乗り「20代の芸人の話なのに…」

[ 2015年2月27日 07:04 ]

「ティムバートンの世界」のPR会見に登場したピースの又吉直樹(左)と綾部祐二

 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(34)が文芸雑誌「文学界」2月号で発表した中編小説「火花」の映画化を早くもにらみ、明石家さんま(59)が主役に名乗りを上げた。26日、大阪・グランフロント大阪での展覧会「ティムバートンの世界」(27日~4月19日)の会見で又吉が明かしたが、「映画化の話は全くない」と苦笑いした。

 同展覧会の公式サポーターを務め、又吉は映画「シザーハンズ」のエドワード、綾部は「チャーリーとチョコレート工場」のウィリーのコスプレ姿で登場したが、質問は又吉の“純文学作家デビュー”や綾部の“熟女好き”に集中した。

 「火花」は主人公の漫才師と、4歳年上の師匠との交流を軸に、若手の苦悩と葛藤を描く。掲載号は同誌史上初の増刷、3月11日には単行本として初版15万部という異例の規模で発売される。「映画化してティム・バートンのように監督も狙う?」と聞かれた又吉は「そんなことはないです」。だが、「20代の芸人2人の話なのに、この前さんまさんから“主人公は俺にやらせろ”と言われた」と、早くも映像化を予測した大先輩からオファーを受けたという。

 「漫才ギャング」などで映画俳優もこなす綾部も「僕も呼んで」と直談判。「今年から呼び捨てをやめて“又吉君”と呼んでる。4月には“先生”と呼ぶ」とゴマすり戦法で売り込んだ。“作家先生”扱いに戸惑い気味の又吉の隣で、綾部は「僕も“熟女論”という8ミリぐらいの薄い本を出してます」とアピールし、笑いを誘っていた。

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2015年2月27日のニュース