毛髪洗浄計9回…科捜研「汗付着で陽性」主張は「ありえない」

[ 2014年9月10日 05:30 ]

ASKA被告に“絶縁状”を突きつけた栩内香澄美被告=5月撮影

栩内香澄美被告第2回公判

 栩内被告の最初の毛髪鑑定を行った科学捜査研究所(科捜研)の男性研究員が出廷し、鑑定結果は正しいと訴えた。

 2つの検査方法で鑑定し、いずれも陽性反応を示したと主張。セックス中にASKA被告のかいた汗が栩内被告の髪の毛に付着し、これが反応したとする弁護側の主張には「毛髪は溶液で3回、メタノールで3回、水で3回と十分に洗浄した。汗が反応することはありえない」と反論した。

 麻薬取締部での2回目の毛髪鑑定が陰性だったことには「毛髪を切って鑑定する分割鑑定では、部分的に基準値に満たずに陰性となることがある」と、鑑定の方法の違いで白黒が分かれた可能性を指摘。弁護側から「それは個人的な意見か」と聞かれると、「理論上の話だ」と自信を見せた。

 さらに毛髪鑑定で、合成麻薬MDMAの成分も検出されていたことも明らかに。鑑定ミスを指摘された科捜研は威信を懸けて公判に臨んでおり、研究員は専門用語を丁寧に裁判官に説明し、2度も絵を描いて理路整然と証言をした。

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2014年9月10日のニュース