宮崎監督、アカデミー名誉賞「リタイアした人間に…でも光栄です」

[ 2014年8月30日 05:30 ]

アカデミー名誉賞の受賞が決まった宮崎駿監督

 米アカデミー賞を主宰する映画芸術科学アカデミーが28日(日本時間29日)、卓越した業績を残した世界の映画人に贈られる名誉賞を日本のアニメ映画監督宮崎駿氏(73)に授与すると発表した。日本人監督の受賞は90年の故黒澤明監督以来2人目。授賞式は11月8日にロサンゼルスのハリウッドで行われる。

 共同電によると、アカデミーは宮崎監督について「千と千尋の神隠し」で03年にアカデミー賞長編アニメ賞を獲得したほか「ハウルの動く城」「風立ちぬ」で同賞にノミネートされた経歴を紹介。90年代後半に「もののけ姫」で世界的に有名になる前から、「天空の城ラピュタ」や「となりのトトロ」などの作品が日本で絶大な支持を受けていたとして、長年の功績を称えた。

 監督では過去にポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ氏やスイスのジャンリュック・ゴダール氏が、俳優では故チャールズ・チャプリン氏やロバート・レッドフォード氏が名誉賞を受賞した。

 ▼宮崎駿監督 アメリカにもらいに行かねばなりません。鈴木(敏夫、プロデューサー)さんと(親交の深い米アニメ監督の)ラセター氏が怖いので、行ってまいります。リタイアした人間に賞なんかいらないのにと本当は思っています。でも光栄です。名誉なことだと思います。

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2014年8月30日のニュース