山田洋次監督 「小さいおうち」ベルリン出品で「ちょっと気が重い」

[ 2014年1月25日 15:17 ]

映画「小さなおうち」初日舞台あいさつの壇上で勢ぞろいした(左から)妻夫木聡、黒木華、倍賞千恵子、山田洋次監督、松たか子、片岡孝太郎、吉岡秀隆

 山田洋次監督(82)の最新作「小さいおうち」が25日、封切り初日を迎え、都内の映画館で初日舞台あいさつが行われた。

 女優の松たか子(36)主演する同作は、第143回直木賞を受賞した中島京子氏の同名ベストセラー小説の映画化。昭和初期を舞台に、ある家庭に生じたひそやかな恋愛事件に揺れ動く2人の女性の運命を描く。

 主演の松は「時子という人は皆さんの共感を呼ぶ役なのかは不安ではありますが、監督との撮影はとても楽しかったです。この映画作りに携われて幸せでした」と晴れやかな顔を見せた。

 2月6日から開催される第64回ベルリン国際映画祭で最高賞「金熊賞」を競うコンペティション部門への出品も決定。山田監督の作品としては08年の「母べえ」以来、6年ぶり5作目の出品となる。

 ベルリンへは山田監督と黒木華(23)が出向くことが決定。山田監督は「コンペにノミネートされたの光栄なんですが、また賞を獲るか獲らないかでドキドキしないといけないので、ちょっと気が重いですね」と本音をのぞかせつつ、「これを機会に、外国の人たちにも見てもらえたら同じ思いを抱いていただけると思っている」と栄冠に自信をのぞかせた。

 初の海外映画祭への参加となる黒木は「どうしたらいいの?と今からすごく不安。でも、タキちゃん(役名)のように今度は山田監督に傍で見守ってみようかなと」と笑顔を見せた。

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2014年1月25日のニュース