東京嫌いのやしきたかじんさん 本音トークで人気 問題化したことも

[ 2014年1月8日 06:48 ]

死去したしたやしきたかじんさん

 切れ味鋭いテレビ司会で“浪速の視聴率男”の異名をとった歌手でタレント、やしきたかじん(本名・家鋪隆仁=やしき・たかじん)さんが3日、心不全のため都内の病院で死去していたことが7日、分かった。64歳。12年1月に食道がんを公表し同4月に手術、療養を経て昨年3月に復帰。再び体調を崩し同5月から長期休養していた。すでに近親者らで密葬が営まれ、後日、しのぶ会が開かれる予定。

 たかじんさんは76年に歌手としてデビュー。いかつい風貌とは対照的な甘い歌声で「やっぱ好きやねん」「あんた」「東京」などをヒットさせた。80年代からはテレビやラジオでも活躍。司会を務めたトーク番組が相次いで高視聴率を稼ぎ、関西の代表的なテレビタレントの一人となった。

 東京嫌いを公言して、在京テレビ局にほとんど出演せず、気兼ねなく発言できる在阪民放を活動拠点とした。政治家や評論家らとの本音の議論が話題を呼ぶ半面、発言が名誉毀損(きそん)などで問題化したこともあった。

 ◆やしきたかじん 本名家鋪隆仁(やしき・たかじん)。1949年(昭24)10月5日、大阪市出身。76年にアルバム「TAKAJIN」と、シングル「ゆめいらんかね」を同時発売してデビュー。78年に大阪大衆音楽祭歌謡コンテストでグランプリ。80年に東京進出するも、82年に再び活動拠点を関西に戻す。趣味はゴルフ。血液型O。

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