「大阪の宝」たかじんさんとの別れ惜しむ 文枝「涙止まらない」

[ 2014年1月8日 13:06 ]

 鋭い毒舌の一方で繊細な一面も。そして、誰よりも大阪を愛した―。3日、64歳で死去したタレントで歌手のやしきたかじんさん。親しい関係者からは8日、その人柄をしのび、別れを惜しむ声が相次いだ。

 たかじんさんがブレークする前からの付き合いという落語家の桂文枝(70)は「(当時は)毒舌のたかじんとは別の人物のような、優しい、明るい、おもろい、品のええ、弟みたいな存在でした」と振り返った。「あの時の優しい彼がこの世にいないと思うと、涙が止まりません」

 1990年代に読売テレビのトーク番組「たかじんnoばぁ~」で共演した漫才コンビ「トミーズ」の雅(54)は「芸人として生きていくための物差しを教えてくれた。優しさと怖さの両極を持った繊細な人。大阪の宝でした」と話した。

 30年来の付き合いがあった歌手の円広志(60)は「お互い歌手としてライバル心もあったが、コンサートなどで一緒に仕事ができて楽しかった。番組作りなどのプロデュース感覚が抜群で、努力家でもあった。私は逆立ちしたってかないません」と語った。

 たかじんさんが理事長となり、大阪の街を明るくする目的で設立された一般社団法人「OSAKAあかるクラブ」の井原正博専務理事は「『能書きだけやなく、大阪のために汗をかかなあかん』と、大阪の看板として一肌も二肌も脱いでくれた。本当に大切な人を失った」と声を落とした。

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2014年1月8日のニュース