市村正親 飛んだ64歳!5歳長男から“アドバイス”も

[ 2013年12月8日 05:30 ]

高さ5メートルのフライングを披露した市村正親

 スポーツニッポン新聞社などが主催する創刊65周年記念ミュージカル「スクルージ~クリスマス・キャロル~」が8日、東京・赤坂ACTシアターで幕を開ける。主演の市村正親(64)は7日に最終稽古を行い、堂々のフライングを披露。親交が深かった歌舞伎俳優中村勘三郎さん(享年57)の一周忌を迎えたことに触れ、「彼の分まで、生きて役をやれるうちは一生懸命やる」と力強く語った。

 主人公のスクルージが、精霊によって自分の過去から未来を巡る旅に連れ出される作品のヤマ場の一つ。市村は巨大クリスマスツリーを背に、舞台上の約5メートルの高さをワイヤにつられて舞った。「ブンブン飛んで楽しいよ。お客さんが喜ぶならどこまでも飛びますよ」とリップサービスも飛び出す自信の場面だ。

 英国の文豪チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」を基にしたミュージカル。冷酷で強欲な守銭奴の老人スクルージが、クリスマスイブの夜に不思議な旅をして優しさを取り戻していく心温まる物語。

 市村は94、97、99年に好演し、14年ぶりの再演。「出ずっぱりでも14年前は楽だったけど、今はやっぱり大変。ジムに通って体力づくりをやっていますよ」と明かす一方、「(老人の)メークの時間は短くなったね。自分のしわにかき足せばいいだけだから」と笑った。

 この日は女優篠原涼子(40)との間の長男(5)も見学に訪れており、「楽屋に来て“もっとメークを濃くした方がいいよ”とか言ってますよ。(劇中歌を)歌ったり、早く飛びたいって言ってます」と目を細めパパの顔も見せた。

 今年は俳優生活40周年で「舞台を5本もできて、最後の作品が“スクルージ”。(日英合作舞台に主演し)家族でニューヨークやロンドンにも行けたし、こんなに幸せな64歳、40周年はない」と大満足。5日には親交が深かった勘三郎さんの一周忌を迎え、「彼の分まで、生きて役をやれるうちは一生懸命やろうと痛切に思う。本番の一回一回を大事にしたい」と誓った。

 ▽チケット 東京公演は8日から17日まで計14公演。25日に横浜市のKAAT神奈川芸術劇場ホールで昼夜2公演。S席9800円(3~12歳は6800円)。予約はホリプロチケットセンター=(電)03(3490)4949、ACTオンラインチケット(tbs―act.com)など。

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