“伝説のフェス”を振り返ろう　阿蘇・野外劇場で復活祭

　熊本県南阿蘇村の野外劇場「アスペクタ」で２６年前に一夜限りで開かれ、音楽ファンの間で「伝説」と語り継がれるロックフェスティバル「ＢＥＡＴＣＨＩＬＤ（ビートチャイルド）」の復活祭が２５日、同劇場で開かれる。当時出演した歌手白井貴子も参加し、歌やトーク、映像で当時の熱狂を振り返る。

　ビートチャイルドはアスペクタの完成を記念し、１９８７年８月に開かれた本格的なオールナイト野外フェス。故尾崎豊さんや佐野元春、ザ・ブルーハーツなど当時の音楽界を代表する１３組が豪雨の中、夜通しで歌や演奏を繰り広げ、約７万２０００人を熱狂させた。

　ライブを記録したドキュメンタリー映画が２６日に全国公開されるのに合わせ、アスペクタの運営団体が企画した。白井さんの歌のほか、映画の主題歌を担当したロックバンド「ウラニーノ」の演奏、当時司会を務めたかなぶんやさんと白井さんのトークショー、映画のダイジェスト版上映などが予定されている。

　運営団体関係者は「当時の熱狂を体感してもらい、今の若い世代に影響を与えたい」と話す。開演は午後３時、入場無料。