加藤雅也 50歳で異例のFMラジオDJ初挑戦

[ 2013年10月5日 06:00 ]

58歳でラジオDJに初挑戦する加藤雅也

 俳優の加藤雅也が50歳で初めてFMラジオのパーソナリティーを務めることになった。パリコレにも出たトップモデルから俳優に転身して25年の節目。「天命を知る」といわれる50歳でDJに初挑戦するそのワケは?

 初DJを務めるのは、FMヨコハマできょう5日にスタートする「加藤雅也のBANG BANG BANG!」(土曜深夜1・00)。番組の久冨一雄プロデューサーは「DJ未経験の人が50歳でFMのパーソナリティーを務めた例はあまり聞いたことがない」と言い、同局にとっても挑戦だ。

 ファッション誌「メンズノンノ」の初代専属モデルから25歳で役者に転身し、今年で俳優デビュー25周年を迎えた加藤。北野武監督「BROTHER」のヤクザ役など寡黙でワイルドなイメージがあるが、奈良県出身の関西人らしく素顔は意外と話し好き。横浜国大教育学部時代に教師を目指したこともあり「人に教えたり、誰かと一緒に同じテーマを考えたりするのが好きで。今も人前で話すのはちょっと苦手だけど、リスナーと同じテーマを考えるラジオDJのスタイルならできるかなと思った」という。

 とはいえ、今さら新しいことに挑むのはおっくうな年齢。それが「天命を知る」という50歳の年齢だからこそ「背中を押された」という。

 「それまで避けていた舞台に45歳で初挑戦した。ドキドキだったけど、今じゃこんな楽しい仕事はない。やっぱり人間は、その時々に求められているものに適応し“進化”していくことが大事。チャンスがあるなら何でもやってみたい。この年齢になったからこそ、僕でできることがあるならチャレンジしたい」

 番組では、好きな歌謡曲を紹介しながら、幅広いテーマについて語っていく。初回で最初に紹介するのは「ブルー・ライト・ヨコハマ」。

 「僕の第二の故郷、横浜のFM局というのも縁を感じる」という加藤。パリコレに出て、ハリウッドに進出するため米国生活も経験した。久冨プロデューサーは「クールなイメージと素顔の面白さのギャップもいいし、いろんな経験をされているので引き出しが豊富。リスナーにいろんなことを教えてくれそうです」と“加藤先生”の授業に期待している。

 ◆加藤 雅也(かとう・まさや)1963年(昭38)4月27日、奈良市生まれの50歳。「メンズノンノ」の同期に阿部寛、風間トオル、桐島ローランド。11月27日からの「女海賊ビアンカ」を皮切りに、来年1月からの「真田十勇士」、同4月の「きりきり舞い」と舞台に3連発出演する。06年に女性医師と結婚し、3歳の長女がいる。1メートル83、72キロ。

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2013年10月5日のニュース