桑田佳祐に茅ケ崎市民栄誉賞 サザン神社喜び奉納

[ 2013年8月1日 06:00 ]

サザン通り商店街のサザン神社に桑田佳祐の市民栄誉賞受賞を祝う貼り紙をする同商店街の小林健二会長

 神奈川県茅ケ崎市は31日、サザンオールスターズのボーカルで同市出身の桑田佳祐(57)に市民栄誉賞を贈ることを決めた。服部信明市長が記者会見して発表し「茅ケ崎の知名度を高め、市民に夢と希望を与えてくれた」と決定理由を説明した。同級生らの推薦が実り、大喜びする地元市民からは「次は国民栄誉賞だ」との声も上がった。

 服部市長は決定理由について、桑田作詞作曲の歌「茅ケ崎に背を向けて」や「HOTEL PACIFIC」を挙げ「茅ケ崎をモチーフにした曲を数々発表されている」と説明。さらに00年に行った茅ケ崎ライブが社会現象化したこと、地元で「サザン通り」や「サザンビーチちがさき」などの名称が使われていることなどを挙げ「桑田さんのこれまでの輝かしい実績と活躍が市民に夢と希望を与えてくれた」と述べた。

 同市の市民栄誉賞は宇宙飛行士の野口聡一氏(48)、歌手の加山雄三(76)らが受賞しており、桑田が8人目。授賞式は未定という。

 今回の贈賞の背景には、地元の強い思いがあった。市内の同級生や地元の商店街関係者らが「贈る会」を発足し、先月4日に服部市長に推薦書を提出。有識者による審査を経て、この日、市長が決めた。贈る会発起人の茅ケ崎商工会議所の田中賢三会頭(69)は「桑田さんは茅ケ崎を誰もが憧れる街にしてくれた。素晴らしい人格の持ち主でもあり、賞にふさわしい」と喜んだ。

 桑田と小中学生の同級生で野球部のチームメートだった大久保義雄さん(57)は「友達として率直にうれしい」と、自分のことのように大喜び。5月に出身中学校の校庭で桑田と野球をしたことを振り返り「あんなに凄いヤツなのに、全く偉ぶらないで気さく。昔みたいに“おう、桑田”とか言って自然に接することができる」と人柄を紹介した。

 サザン通り商店街にある「サザン神社」には、さっそく「祝 茅ケ崎市民栄誉賞」の貼り紙も。自ら筆を執って貼り出した同商店街の小林健二会長(63)は「茅ケ崎だけでなく日本中に勇気を与えてくれる人。次は国民栄誉賞を」と期待する。さらに「桑田さんが地元に力を貸してくれている。この“クワタノミクス”に乗って、僕らも頑張りたい」と、商店街にさらなる活気を呼び起こすつもりだ。

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2013年8月1日のニュース