染五郎 決意の舞台復帰「生かされたという責任全う」

[ 2012年12月14日 06:00 ]

日生劇場「二月大歌舞伎」制作発表記者会見に臨む(左から)市川染五郎、松本幸四郎、中村福助

 松本幸四郎(70)、市川染五郎(39)、中村福助(52)が13日、都内で行われた「二月大歌舞伎」(来年2月4~26日、日生劇場)の製作発表に出席した。

 8月に舞台のセリから転落し大ケガを負った染五郎は舞台復帰作となり、「生かされたという責任を全うし、再び2月の舞台から戦っていきたい」と意欲。今月5日に57歳で亡くなった中村勘三郎さんについて「常に歌舞伎に対して危機感を持っていた。その精神を受け継いでいきたい」と話した。

 勘三郎さんの義弟の福助は「兄は病床で染五郎さんの容体を気にしていた。きっと復帰公演を応援してくれていると思う」。幸四郎は弔問に訪れた際、勘三郎さんの姉の波乃久里子(67)に手を握られ「奇跡は起こらなかったよ」と告げられたといい、「勘九郎君、七之助君という立派な息子がいる。彼らがきっと奇跡を起こしてくれる」と声をかけてきたという。

続きを表示

2012年12月14日のニュース