野田秀樹氏 勘三郎さんとの約束「先に亡くなった方の葬儀委員長に」

[ 2012年12月7日 08:14 ]

勘三郎さん宅を弔問に訪れた野田秀樹氏

中村勘三郎さん死去から一夜

 歌舞伎俳優中村勘三郎さんの死去(享年57)から一夜明けた6日、最期をみとった劇作家の野田秀樹氏(56)が都内で取材に応じ、「フェードダウンしていくようにゆっくり…苦しむことはなかった」と明かした。

 勘三郎さんとは同い年で、30年来の付き合い。01年に野田氏が脚本・演出を手がけた新作歌舞伎「野田版 研辰の討たれ」を勘三郎さんが歌舞伎座で上演。10年には、野田氏が主宰する「NODA・MAP」の番外公演「表に出ろいっ!」で夫婦役を演じた。

 2人は、先に亡くなった方の葬儀委員長を務める約束をしていた。「歌舞伎の世界のこともあるから…」と明言はせず、「俺が死んだらやってもらいたかった…」とつぶやいた。そして、「華があり、愛嬌(あいきょう)という言葉ではくくりきれない。あんな役者はなかなか出ないでしょう。歌舞伎だけでなく演劇界にとって、彼を失ったことは災害に近い」と親友を悼んだ。

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