代表作ともに作り上げた演出家・串田氏「整理つかない」

[ 2012年12月6日 06:00 ]

中村勘三郎さん死去

 「コクーン歌舞伎」や「平成中村座」公演など勘三郎さんの数々の代表作をともに作り上げてきた演出家の串田和美氏(70)は弔問に駆けつけ「彼から託されたものは何だろうと考えると整理がつかない」とコメントした。

 7月17日の「信州・まつもと大歌舞伎」に勘三郎さんが特別出演した際に語り合ったのが最後。「将来のことや若い人たちのこと、これから一緒につくりたいと思っている作品のこと」を話したそうで、勘三郎さんはまだまだ未来を描いていたという。「その後、病院にお見舞いに行った時はもう話ができない状態でした。今まで何度も奇跡を起こしてきた人だから、また奇跡が起きると信じる気持ちと、覚悟する気持ちとの間で揺れ動いていました」と病床に接した複雑な心情を吐露した。

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2012年12月6日のニュース