悲しみの新橋演舞場 ファンから惜しむ声

[ 2012年12月6日 06:00 ]

新橋演舞場

中村勘三郎さん死去

 来春に再開場する歌舞伎座の改築期間中、代わって歌舞伎のメッカを担う東京都中央区の新橋演舞場では大勢のファンが悲しみに暮れた。

 公演に訪れた埼玉県志木市の松島敬子さん(63)は「これからの人だったのに…。華があって何をやらせてもうまい役者だった。先代の勘三郎が亡くなった日、舞台で涙を流しながら演じていたのを覚えている。役者は親の死に目に会うのもままならない」と悲しんだ。川崎市の田中節子さん(80)も「庶民的で、歌舞伎のイメージを変えた人。森光子さんと勘三郎さんが親子を演じた新劇もここで見たのに…。残念の一言で涙が出ます」と目を潤ませた。

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2012年12月6日のニュース