山田吾一さん死去 ドラマ「事件記者」で人気

[ 2012年10月16日 06:00 ]

13日に死去した山田吾一さん

 ドラマや映画の名脇役として活躍した俳優の山田吾一(やまだ・ごいち)さんが13日午後、心不全のため横浜市内の自宅で死去した。79歳。北海道出身。通夜は18日午後6時、葬儀・告別式は19日午前10時半から、いずれも横浜市港北区樽町2の13の15、双葉斎場で。喪主は長女の亜樹(あき)さん。

 関係者によると、13日に自宅で倒れ、病院に緊急搬送されたが、そのまま帰らぬ人となった。倒れる直前までは普通に生活していたという。1月に放送されたドラマ「遺品の声を聴く男」(テレビ朝日)が遺作となった。

 高校卒業後、劇団四季などを経て、1958年に始まったNHKドラマ「事件記者」に出演。「ガンさん」という愛称の正義感あふれる新聞記者役を演じ注目を集めた。映画版「事件記者」シリーズでも活躍。大河ドラマ「天と地と」や「必殺仕事人」「水戸黄門」などの時代劇から「時間ですよ」などのホームドラマまで幅広い作品で存在感を発揮。頑固だが温かみのある父親役に、特に定評があった。90年には劇団「吾一座」を旗揚げし舞台でも活躍した。

 01年に亡くなった落語家の古今亭志ん朝さんと顔がよく似ていたことでも有名。志ん朝さんが、山田さんと人違いされたことをネタにした「山田吾一」という噺(はなし)を作ったこともあった。

 ◇山田 吾一(やまだ・ごいち)1933年(昭8)2月20日、北海道生まれ。高校卒業後、いったん会社員になるが、上京し俳優の専門学校に入学。劇団四季、劇団中芸を経て、NHKドラマ「事件記者」に出演。ほかにもNHK連続テレビ小説「よーいドン」や「3年B組金八先生」などで活躍した。

続きを表示

2012年10月16日のニュース