文枝 襲名から一夜明け…新喜劇で見事な“ズッコケ”

[ 2012年7月18日 06:00 ]

襲名から一夜明け、襲名記念新喜劇に出演してコケる桂文枝(右端)

 六代桂文枝(69)が、襲名から一夜明けた17日、大阪・なんばグランド花月で開幕した「襲名披露週間」と題された特別興行に出演した。

 前日の「三枝改メ六代桂文枝襲名披露公演」終演後、口上に出演した笑福亭仁鶴(75)にお礼の電話をした際「“もしもし三枝です”と話してしまい“もう文枝ちゃうんか?”と言われました」と苦笑い。「まだ文枝になった感じがなくて」と正直な心境を明かした。

 特別興行では、文枝が師匠である先代に入門した1966年頃を舞台にした新喜劇「オヨヨ!三枝誕生物語」も上演。母親に入門を反対されたことなど実際のエピソードを基に、笑いあり涙ありの物語を展開した。

 文枝は当時あった劇場「なんば花月」の支配人役で登場。「新喜劇は初めて」と言いながらも見事なコケっぷりを披露し「知らん間にコケてました。気持ちいいものですね」と笑顔を見せた。

 関係者によると文枝は前日の襲名公演後、一門や関係者らと打ち上げ。深夜に帰宅したものの充実感や疲労感、高揚感が入り交じっていた上に、この日の朝7時から新喜劇の稽古に参加したため「ほとんど寝ていない」という。終演後は、さすがに疲れた様子も見せたが、舞台では「ファンからサインを頼まれて文枝と書いたんですが、三枝さんのもくださいと言われました」などとエネルギッシュに笑わせた。

 文枝が三枝時代に芸名を授けた池乃めだか(69)も、襲名直後の記念公演での共演に感慨深げ。“恩師”に対し「心配なのは体だけです。僕も大病(脳動脈りゅう)をやりましたし、重々注意してください」と気遣った。

 記念興行は23日までで、口上には毎回ゲストが登場。最終日の3回目公演には、トリで明石家さんま(57)が出演する。

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2012年7月18日のニュース