四代目猿之助 表情引き締め「命捨てる覚悟」

[ 2012年6月6日 06:00 ]

九代目市川中車 襲名披露公演

(6月5日 東京・新橋演舞場)
 新猿之助は昼の部の口上で「うれしさ100%、歌舞伎のために命を捨てる覚悟です」と表情を引き締め、夜の部では、先代が生んだスーパー歌舞伎の第1作「ヤマトタケル」の舞台に立った。

 同作は哲学者の梅原猛さん(87)が古事記を題材に書き下ろし、新猿翁が三代目猿之助時代に脚本、演出を手掛けた大ヒット作。一人二役の立ち回りや繊細な演技で観客を魅了した。夜の部の口上では「襲名披露でスーパー歌舞伎を上演するのは不可能だと言われたが、前例がないならつくればいい。46歳で歌舞伎を始めるのも異例だが、前例がないならつくればいい」と隣に座った香川を意識しながら、沢瀉屋の新たな“顔”としてあいさつした。

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2012年6月6日のニュース