新藤監督の通夜に1000人が参列…津川雅彦が弔辞

[ 2012年6月2日 20:04 ]

通夜で祭壇に掲げられた新藤兼人監督の遺影

 5月29日に老衰のため100歳で死去した新藤兼人監督の通夜が2日、東京都港区の増上寺光摂殿で営まれ、映画関係者ら約1000人が参列した。

 俳優津川雅彦(72)は弔辞で、最後の作品「一枚のハガキ」の打ち上げで新藤監督が「生きていればこそ」と話したことを振り返り、「この一言を実践していきます」と決意を述べた。

 会場には、島の荒れ地に水を運ぶ夫婦を描いた「裸の島」で使われた悲しげな音楽が流れ、舞台となった島と海のイメージで祭壇が白と青の花で飾られた。俳優の豊川悦司(50)や竹中直人(56)ら続々訪れた参列者は遺影やひつぎに手を合わせた。

 監督の作品上映会を海外で開いている、米アカデミー賞受賞俳優ベニチオ・デル・トロ(45)は「乾いた土が私たちの心ならば、新藤監督の作品は永遠に私たちの心を潤し続けるでしょう」とメッセージを寄せた。

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2012年6月2日のニュース